福知山に百八寺と呼ばれる寺があった。住民は住職に何でも相談したが、相談に訪れるのは人間ばかりではなかった。茸たちのよい相談相手でもあった。
食べられることこそが存在理由──。マーマレードおじさんが死んで、新しい顔を作ってもらえなくなったアンパムマンと食パムマンは、人生最後の旅に出る。食べてくれる人を探すために。賞味期限が過ぎてしまう、その前に。
市役所に勤める男に、ビルから飛び降りた女性がぶつかった。頭を打った男はどうなったか。奇妙な話だが本当に起きてもおかしくない、おかしな話である。
電線渡って日本一周なんて、言い出した時には頭イってんのかコイツって思った。今や彼は現代のナポレオン。俺は自宅でダラダラと、一体何してんだか。
季節は夏真っ盛り。 学校も夏休みに入り、終業式の教室はにわかに活気付いていました。 そこかしこから海に行こう、山でキャンプしよう、一緒に夏祭りに行こうと楽しげな計画を話す声が飛び交っています。 そんな中、そそくさと下校の準備を済ませてひとり早足に帰路につく女生徒がひとり。 彼女を慌てて追いかける友だちがふたりいます。 夏休み、一緒にどこか遊びに行こうよと誘う友達にむけて、孤高な少女ははっきりとした意思をもって高らかに宣言するのです。 「私はおうちを出たくない」 一話完結型のほんわか日常系(のつもり)です。 【2022/6/18】 休止しました。理由については最後のページを確認お願いします。
超短編大河小説『いやして剣』 あらすじ ここは、アレな世界線……。 世界的演出家、品川由紀夫の 葬式に集まった役者たちの 中にカズオ石五郎がいた。 カズオの実家でしめやかに 行われる葬式には、数々の 奇妙な参列者が集まる……。 未完の予感。 『夢』をテーマにした 不条理小説です。 (この小説は、小説家になろう、星空文庫、カクヨム、ノベルアッププラスにて掲載しております)