(孤島生活のスピンオフであり、 モンゴルへの逃避の続編にあたります) 次の舞台は学園だった。 高校生に戻ったミウは、同級生の太盛をエリカから 奪うことを決心する。 かつて多くの人間を悲劇の世界に 巻き込んだ、憎むべき敵であるエリカ。 彼女は女子のカーストの頂点に君臨する人物であり、 支配力は圧倒的だった。 太盛とエリカは公認のカップルなのだ。 ミウが黙って見ているだけでは、 太盛とエリカが婚約して結婚する流れを防ぐことはできない。 党首や仮面の男に託された思い。 誰よりも純粋なラッキーガール。 ミウにどんな展開が待ち受けているのだろうか。
(前作の孤島生活のスピンオフ作品です。 登場する人物は基本的に同じです) 主人公の太盛(せまる)はしつこい妻のエリカに嫌気がさし、 使用人であり、愛人のユーリとモンゴルへ逃亡してしまう。 そんな父を追い、愛娘のマリンが蒙古国へやってくる 一歩都市から離れると無限の大地が広がる 暴風。乾燥した空気。寒暖の差の激しさは さすが大陸国家である かつてチンギスカンの軍勢が駆けた大地での 生活は、彼らにはあまりにも過酷だった 太盛の携帯にエリカからの執拗な着信 彼女が放った刺客の襲撃 それらをやり過ごし、逃亡生活を 続ける彼らに追い打ちをかけるように、 どういうわけか弾道ミサイルが降ってくる 誰がどのような目的でミサイルを 放ったのか。謎である。今回の小説はすなわち、 逃亡系弾道ミサイル・ラブコメなのだ!!
とある会社の上司の向田とその部下の寧々島、その二人の何気ないはずの日常が、あることをきっかけで変調する。 これはきっと会社勤めされた人ならば、もしかすると現実にあった出来事かもしれない。 どこにでもある日常の中にこそ、人の『きょうき』はある、そう思いませんか?
――僕は約束を守る、どんな手を使っても。 小説家である「僕」は、少年時代を大きな戦争の中で送った。 かつての仲間との約束、「この戦争を生き残った者が、“メメント・モリ”と呼ばれた僕らの英雄譚を書こう」という使命を果たすため、「僕」は戦争終結から十年経った今、行動を起こす。