(前作の孤島生活のスピンオフ作品です。 登場する人物は基本的に同じです) 主人公の太盛(せまる)はしつこい妻のエリカに嫌気がさし、 使用人であり、愛人のユーリとモンゴルへ逃亡してしまう。 そんな父を追い、愛娘のマリンが蒙古国へやってくる 一歩都市から離れると無限の大地が広がる 暴風。乾燥した空気。寒暖の差の激しさは さすが大陸国家である かつてチンギスカンの軍勢が駆けた大地での 生活は、彼らにはあまりにも過酷だった 太盛の携帯にエリカからの執拗な着信 彼女が放った刺客の襲撃 それらをやり過ごし、逃亡生活を 続ける彼らに追い打ちをかけるように、 どういうわけか弾道ミサイルが降ってくる 誰がどのような目的でミサイルを 放ったのか。謎である。今回の小説はすなわち、 逃亡系弾道ミサイル・ラブコメなのだ!!
とある会社の上司の向田とその部下の寧々島、その二人の何気ないはずの日常が、あることをきっかけで変調する。 これはきっと会社勤めされた人ならば、もしかすると現実にあった出来事かもしれない。 どこにでもある日常の中にこそ、人の『きょうき』はある、そう思いませんか?
――僕は約束を守る、どんな手を使っても。 小説家である「僕」は、少年時代を大きな戦争の中で送った。 かつての仲間との約束、「この戦争を生き残った者が、“メメント・モリ”と呼ばれた僕らの英雄譚を書こう」という使命を果たすため、「僕」は戦争終結から十年経った今、行動を起こす。