未来、もしも環境問題やエネルギー問題などあらゆる問題が解決不可能となった時。もしそうなったらどうなるだろう。 2355年生まれをもって、それ以降生まれる人間すべての戸籍登録を拒否し、彼らの基本的人権の尊重を放棄する。それがこの世界の選択だった。
雪の降り止まない街。今は使われなくなった電波塔の上で、ひとりの少女が赤い携帯電話を拾った。そこから紡がれる、幼くて、優しくて、小さな物語。 白雪の舞う街で起こる奇跡は、どこへ舞っていく――。
凶悪犯に撃たれて殉職した刑事。このままあの世に行く筈だったが、神は最後に、1つだけ願いを叶えてくれるという。刑事が頼んだこととは……? *推理する場面はありますが、推理小説ではありません。