私の名は希望。 希望の灯りを点す物だ。 私は、ゴールドブラッシュに仕上げられたケースの横に、大きくHOPEと名を刻み、その傍らに弓矢のレリーフを埋め込まれた、誇りあるZIPPO社のオイルライターだ。
エリート街道を順調進んできた、これからもそうだと信じて長いものに巻かれる教師、絹田洸(キヌタ・コウ)。 しかしそれは怒涛の人生脱落の前触れだった。 やけくその状態の時に、大人の街を徘徊していた女子高生、楓香(フウカ)と偶然出会う。 そのまま一線を超えてお互いを知っていく間に、洸はドロ沼にハマった彼女の少女らしからぬ素性を知った時、彼はどん底から這い出すためにどう行動したのか?
女性だって、いやらしい。指を常に濡らし、恍惚のため息をつきたいと願うのはそんなにいけないことだろうか。エッセイ風妄想。
高校一年生の高田沙菜は、学校行事の山歩きの途中、体調を崩し、山中で排泄してしまう。 それが引き金となって、沙菜を取り巻く環境は180度変わっていく――
この世界をひっくり返して、反対側から覗いた世界の一番大きな国、イキオオ国の超絶美男子な国王、シンダビには妃が十五人、おりました。 溺愛される妃、その座を奪い取ろうとする妃、嫉妬し相手を呪う妃。そんな愛憎渦巻く後宮の片隅で、お褥すべりを心から望む四人の妃が、ストレス発散と、どうやったらシンダビ国王が部屋に来ないようになるか(一人を除いて)、を研究するためのお茶会を定期的に開いています。それはそれはクソ真面目に。 そんな四人の妃の、のほほんとした、下品で、馬鹿馬鹿しいお茶会風景の話。 とっても下らなくて、コメディでギャグです。どっかで見たよ、な設定かもしれませんが、ご容赦を。
体温が上がりやすいカズアキと、冷え性のエリカ。 二人には、夜ごとの秘密があった。 愛は街を紅蓮に包み、世界の理を問うのであった。 ジュブナイルはじめて物語。
現代人の誰の心にも潜む、狂気という名の闇……。 前書き部分は、某自費出版会社からの書評の引用で、自分ではホラーテイストのSFを書いたつもりでしたが、読み返すとSF的要素は皆無でした。なのでジャンルはホラーにしましたが、読んで解る通り、だからどうした? ということもありません。 彼がその後どうなったか、を想像するのもまた、楽しいかな、とは悪趣味でしょうが、そんなお話です。
極掌編シリーズの一つで、ホラーテイストです。 残酷描写アリとしましたが、実際はそういう映像が浮かぶだけで、具体的な描写はありません。 また、ホラーとしてますが、SF短編集などがあればそこに入れるのがベターかな、と思っています。
ここではないどこか。 その大陸には古来より、妖と人間。二つの種族が棲んでいた。 争い続ける二つの種族を統治し、長い闘いを経て。 やがてできた一つの国。 その国を治めたのは、ある一頭の妖と一人の人間の王であった。