この世界をひっくり返して、反対側から覗いた世界の一番大きな国、イキオオ国の超絶美男子な国王、シンダビには妃が十五人、おりました。 溺愛される妃、その座を奪い取ろうとする妃、嫉妬し相手を呪う妃。そんな愛憎渦巻く後宮の片隅で、お褥すべりを心から望む四人の妃が、ストレス発散と、どうやったらシンダビ国王が部屋に来ないようになるか(一人を除いて)、を研究するためのお茶会を定期的に開いています。それはそれはクソ真面目に。 そんな四人の妃の、のほほんとした、下品で、馬鹿馬鹿しいお茶会風景の話。 とっても下らなくて、コメディでギャグです。どっかで見たよ、な設定かもしれませんが、ご容赦を。
体温が上がりやすいカズアキと、冷え性のエリカ。 二人には、夜ごとの秘密があった。 愛は街を紅蓮に包み、世界の理を問うのであった。 ジュブナイルはじめて物語。
現代人の誰の心にも潜む、狂気という名の闇……。 前書き部分は、某自費出版会社からの書評の引用で、自分ではホラーテイストのSFを書いたつもりでしたが、読み返すとSF的要素は皆無でした。なのでジャンルはホラーにしましたが、読んで解る通り、だからどうした? ということもありません。 彼がその後どうなったか、を想像するのもまた、楽しいかな、とは悪趣味でしょうが、そんなお話です。
極掌編シリーズの一つで、ホラーテイストです。 残酷描写アリとしましたが、実際はそういう映像が浮かぶだけで、具体的な描写はありません。 また、ホラーとしてますが、SF短編集などがあればそこに入れるのがベターかな、と思っています。
ここではないどこか。 その大陸には古来より、妖と人間。二つの種族が棲んでいた。 争い続ける二つの種族を統治し、長い闘いを経て。 やがてできた一つの国。 その国を治めたのは、ある一頭の妖と一人の人間の王であった。
魔界。そこは妖だけが住む世界。 そこには数多の国があり、数多の妖が各王の元、豊かな生活を送っていた。 これは、魔界で一番の大国であるとある国を舞台にした、王宮の戦士たちの物語。
夜行バスの運転手をしている僕は、深夜のサービスエリアで、乗客の数を数える。 しかし、38名のはずの乗客が、何度数えても一人多い。39番目の乗客とはいったい……。
妻が家を出て行った3日後に、僕は自分の分身に出会う。 何も語らない『僕の分身』は、いったい何を伝えようとしているのか。 そんな奇妙な一日を描いたショートショート。