汚れものですが

自立

甘えた生活を今までしてた。

4兄弟の一人娘の私は

愛されて守られて甘やかされて
生きてきた

待望の女の子。
兄たちや弟は自由でいい

ただ、あなたは女の子だから
あれしてほしいこれほしいと
親に期待は成長するたび
重く私にのしかかった

親に愛される
それがこんなに幸せで不幸なこと
なんだということを知った

自由になんてさせてくれなくて
お兄ちゃんは夜遅く帰っても大丈夫なのに
私は「女の子だから」駄目だった

だからどんどん悪いことをした

男付き合いだって数え切れないほどした
エッチしたら終わり
そんな関係だってもった

汚れてく。

親の期待から理想の女の子から
私はどんどん遠ざかっていった

遊びの恋愛しか知らなくなった
純粋な恋愛はもう出来ない。

純粋な女の子としての
自分はもういなかった

せめて高校だけでも
と無理矢理、「女の子だから」行かされた高校も
甘やかされて育ったこの場所も全て捨てて
どこかに行きたかった

自由に、生きたかった

なんて悲劇の主人公ぶってネットで
家出を手伝ってくれる人を探した

やっぱり泊まらせてくれる人はいっぱいいた
どうせ皆、ヤりたいから
それでもいいかと思った。
家賃の代わりに体をあげようと。
だから適当に返事して日にちを決めて終わり
ドタキャンされた時のために2人と連絡をとりあった

家出予定日
この日は親の勘ってやつか
やけに母が一緒に出かけたがった
今日はやめるかと決心が揺らいだけど
今日やめたら、もう行けなくなってしまうと思ったから
親を説得させ、私は親を見送った
そのあとにありきたりな手紙を書いて
GPSで見つからないように携帯も捨てた
頼りなのは公衆電話

顔を隠しながら電車に乗った
そして目的の駅につき
あらためて、思った
もう、戻れないと

1人目の男性と合流し
家まで行った
これで2人目の人は必要ないと思った時
トラブルがおきてしまった

部屋で2人でまったりしてる時に
突然なったインターホン
最初は彼は無視していたが
ガチャガチャとうるさいので
彼は見に行った
そしたら元カノが来たらしく
私はベランダに行かされた。
そしてはいってきた元カノは私がベランダにいるのに気づかず
急に2人でヤリだした

一時間は外のベランダにいたかな
甘ったるい喘ぎ声、聞きながら

ドラマの浮気相手役の人みたいなんて
冬の夜、寒さに震えながらも
のんびりと考えていた

やっときた彼は
「今、シャワー浴びてるから、静かに帰って」と
私に言った。

時刻は夜中の11時、外は雨が降ってる中
私は追い出された

傘を持っていっていいって言われたけど
持ってかなかった、元カノにバレたら大変そうだから
自分の痕跡は残さず、私は外に出た

駅から彼の車で来たので
ここがどこかなのかもわからなかったけど
近くにあったコンビニで駅を聞き、やっとふりだしに
戻ることが出来た

公衆電話で2人目の彼に電話
出てくれる保証なんてない
けどもうこの人しかいなかった

彼はワンコールで電話にでてくれた

事情を話し、また違う駅にむかう
2人目がいてよかったと安心した。

彼は電話が来るかもと待っていてくれていたらしい
何時に着くと約束した時刻を過ぎ、駅に到着したのは
日付けが変わった頃。

この駅はもう公衆電話はなく
連絡のすべがなかった

だから色んな人に声をかけ、携帯を貸してくれる人を探した
携帯がないとすごく不便だった

やっと連絡がとれ、彼と合流

ずぶ濡れの私に優しくしてくれた、ただ早くエッチをしたいみたいで
色んなとこ触ってきたけど

家に着くとお風呂に入れてくれて
パジャマも貸してくれた
もちろんヤることはヤッたけど
覚悟はしてたけど、舐めてと言われた時
彼のアレが臭くて大変だった
吐きそうになりながら
彼以外、他に人がいないから頑張った。

彼は優しくしてくれた
夜のセックスさえ我慢すれば
愛して養ってくれた
でも食費は絶対、くれなかった
自分の持ってきたわずかなお金で
家にいさせてくれるのだからと
必死で慣れない料理をした

自分が食べれる余裕がなくて
彼が休みの時は食べれてたけどそれ以外は
まったくご飯は食べれなかった

彼が帰ってくるのが夜中なので
それまで私は1人だった

昼間は学校にいて友達と過ごして
夜は家で家族と過ごして

1人で過ごしたことなんてなかったから
寂しかった

出かける場所なんてないし
テレビは見飽きたし
寝るのも寝れないし

彼が帰ってくるのをひたすら待った

そして彼が携帯をくれた
メールしか出来ない携帯を

これがあれば寂しくないでしょと

彼と頻繁にメールする中、
ふいに思った
他の人ともメール出来るんじゃないかって
私が連絡したのは元彼だった
私を知ってる誰かと関わりを持ちたかったんだ
寂しくてすがりつきたくなった

続く