人間の精神活動が発生させる『意識場』の発見と、それを利用した『共感』技術の確立により、誰もが気軽に他人の心と直接触れ合うことができるようになったある未来。そんな社会で医療行為としての『共感』を一手に引き受けるのが『共感医』。共感医『藍咲ユウ』は、精神疾患を抱える患者の治療に従事しながら淡々と日々を送っていた。夏の日、その出会いまでは。
約20年前、陰陽師いなべの晴明は地図上で、仙台城下の主要神社を結ぶと六芒星が描かれることを発見しました。そして四神・グランドクロスの図形も次々見つかり研究書を出版。それをもとにしてさらに追及を進めていくうちに、いまだかつて噂にすらあがらなかった仙台藩の埋蔵金疑惑が浮かび上がってきたのです。
他人を魅了する能力を持つ少女・明日香ユメ。なぜか『魅了』が効かない少女・現王園サラ。 夢魔と人との間に生まれた彼女達が織り成す、悪夢的現実の物語――
男の前に現れたのは、男に家族を奪われた、元の世界から来た復讐者。男にとっては懐かしい、憎しみと恨みの感情を剣に込めて復讐者が襲い掛かるが、撃退される。 それでも復讐を諦めない相手に、男の同行者である娘はある提案をしてとりなす。「復讐を成し遂げたいのなら、共に旅をして、力や隙を見極めればいい」と。 こうして復讐する者とされる者は共に旅をすることになる。 辿り着いた先にあったのは強力な軍事力を誇る国と、その国に滅ぼされた幸せの残骸だった。
小さな漁港のある町に住むガラス職人を目指す荒井 桃(あらい もも)。自らの工房を持つ夢を叶えるため有名な職人崎田 元(さきた はじめ)に弟子入りをする。ガラスにひたむきな日々を送っていた桃だったが、ふらりと崖の上の空き家に越してきた陶芸家 神崎 千晶(かんざき ちあき)によってその日々は激変していく。鍵をかけていたはずの過去が次第に開いていくとき、静かな町に起きる事件。 「ももは人の死に慣れすぎた……」 人が背負う一生のうちの罪はどれほどあるのか。静かで冷たい港町の物語。
世の中に絶望し、死んだように生きてきた男が世界の管理者である神によって魑魅魍魎が跋扈し弱者が食い荒らされる世界に送り込まれた。 男はここで化け物の生贄になることを求められ、死ぬことを望んでいた男もそれで良かった。けれど、様々な要因が重なって化け物を倒して不死の呪いをその身に受けてしまう。死ぬに死ねなくなった男は、仕方ないので自分を殺せるほどの敵を探し求めて旅立つ。 これは、死にたがりの男の軌跡にして、後の世で語られる英雄譚。
22歳のころに書いた小説ですが、あまりに支離滅裂しすぎていて封印していました。30代になったので、公開(後悔)しようと思いました。
天使ノエル・グロリアは、マフィアに追われる女アンナ・E・クロニクルを助けたために、命を狙われることになる。 ノエルは協力者として天使ユーリエルを呼び寄せるが、彼は『不具合《バグ》』により生まれた新種の生命、砂蟲《サンドワーム》のミズカに捕えられてしまう。 ユーリエルを救出するとミズカは天使に興味を抱き、ノエルたちを『監視』することとなる。 そんな彼らの前に北国の巫女ティナ・フィバーチェがあらわれる。 北国では呪術師ラース・フレイディアが権力を持ち、巫女の一族を滅ぼしていた。だがラースの目的は権力ではなく、『聖域』に眠る力であった。 『聖域』の力を制御する『キューブ』を持って逃げていたティナだったが、しかし『キューブ』は、巡り巡ってアンナの元にあった―― 天使・人間・宇宙・神の力《意志》が交錯する、異世界冒険ファンタジー!
雑誌ダ・ヴィンチの”第1回「本の物語」大賞”で3次選考止まり(最終の1つ手前)でした。 昭和30年頃を舞台にしたミステリー要素入りの時代小説です。
霧幻天神流の里より帰ってきたハヤブサは、命の灯が消えそうになるほど衰弱しきっていた。それが、引き起こしてしまった思わぬ事態とは――――? 東方不敗マスターアジアやシャッフル同盟の面々を巻き込んで、繰り広げられるアクション活劇ファンタジー! ………に、なるように頑張ります。 いわゆる一つのBL小説でもあるので、閲覧される方は少しだけ注意してください。
"自分には何ができるんだろう?" 模索する高校生と、彼らを取り巻く大人たちと、世界の裏側の景色。現代伝奇×青春もの。(更新中)
知らないうちに体内に吸収されて行く化学物質・・・ 新薬の抗がん剤『 4429F 』は、それら食品添加物と結合し、信じられない『 力 』を誘発する脅威の薬となってしまった。 人体実験によって投薬された4429Fは、胎児にも影響を及ぼし、誕生した新生児は、不思議な力を操る事となる。 その、不思議な力の覚醒を経験する事となった『 友美 』。 17歳の彼女は、同じ境遇の仲間と出会い、『 力 』を流用しようとする者たちとの争いに巻き込まれて行く。 やがて『 力 』をぶつけ合い、全ての仲間たちが、その若い命を落として逝った・・・ 最大の『 力 』を覚醒させた友美。 恐るべき力を封印すべく、彼女は自らを封印する道を選択したのだった。
夜森優太はクロエと名付けたクラウンゲッコーを使い魔《サーヴァント》としていたが、突如クロエが人間の姿に生まれ変わってしまう。 さらには戦闘力までもが大幅に上がり、今まで連敗続きだった優太の境遇を大きく変えることとなる。 ヒロイン最強系サーヴァントファンタジーここに開幕。
シオリが無理やりコウと婚約させられようとしたその瞬間、交通事故により意識不明だった兄ユズルの意識が戻った。 ショウタとシオリの前から完全に姿を消したと思っていた天邪鬼な神様が遂に振り返る。 枯れた橙色のミムラスが再び鮮やかに花開く最終章。 【橙色のミムラスを、笑わない君に。】 【続章 橙色のミムラスを、笑わない君に。 ~ 青の行方 ~ 】 の続編 ≪全60話≫
ある朝起きてみると突然、頭のなかに白いジグソーパズルが浮かび上がってきた。頭の内でほの白く光るパズルのピースは、ある特定の方角を向いたときだけ、頭にかたどられる。どこにも居場所のなかったわたしは、その白いピースに導かれ、「新天地」と呼ばれる、漆黒のビル群へと向かっていく。