時は町人文化が真っ盛りの元禄時代。 江戸の町人たちの間では、桜尾山に現れるという、男を食い殺す美女の化け物の噂で持ちきりだった。その噂を耳にした江戸でも三本の指に入る美人女形役者の美之助は、気が気でなかった。 やがて、彼は商売道具である、化粧箱と手鏡を持って桜尾山へと向かうのだが……。
"例え、その愛が歪なものだとしても・・・俺は君を愛している――・・・。" 仕事の帰り道、突然見知らぬ男に襲われ、監禁されてしまった絵里奈。 「私を帰して!自由にして!」そう訴える絵里奈。 しかし、男の口からは信じられない言葉が・・・。 「何言ってるんだい?帰さないよ、君はずっとここで俺と暮らすんだ」 その言葉と共に、彼女は男と共に狂った監禁生活を強要されてしまう。 "何故、私はこんな異常者に愛されてしまったの―・・・・? お願い、誰か助けて――・・・・・。" 歪んだ愛の結末・・・・その先にあるのは? 絶望?それとも――・・・・。 この物語は、愛故に狂ってしまった一人の男と、 その男に監禁されてしまった女性の結末を辿る物語。 ※内容がダークな為、R-18指定になっておりますが、 露骨な性的描写は完全に省いております。
大好きな人が隣にいて、一緒に話をして、時に喧嘩なんかもして、 一緒に泣いて、一緒に笑って、時に互いに愛を囁いたりもして――・・・・。 それが当然だし、いつもの事。 でも、それがとても幸せな事で・・・、 いつまでも、ずっと、長く続くと・・・・ そう、思っていた・・・・。 二人に悲しい「別れの時」が来るまでは――・・・・。 二人の高校生の切ない恋物語。
"蝶の羽を針で止めるように、 もう二度と離しはしないのだから――・・・・。" 飛鳥に監禁されてしまった夕鶴・・・。 しかし、時に夕鶴は気になることがある。 彼の、飛鳥の自分への愛が、執着が本物かどうかを――・・・・。 だから、時に夕鶴は飛鳥から逃げ出す振りをして彼を試す。 この物語は、監禁された女性と、彼女を監禁した男の物語。
晩秋の夜、男の胸中によみがえった温かくもせつない記憶。 忘れていたわけではない。 忘れられるはずもない。 ……しかし、僕は大切なことを忘れていたのだ……
行き先不明のバスに乗り込む女教師。それは実在のバスではなく、死に至る意識を乗せてゆくバス。途中下車出来なければ、行き先は果たして?乗り合わせた、サラリーマン、フリーター、女子高生、それぞれの運命はいかに?セクハラ教師に暴力団が暗躍する中、超能力、人格障害が物語を思わぬ方向へ……。
優人と珠樹のお話。 現実での出来事を元に書いています。 今回は十二話と長い連載ですが、まだまだ続きます。 見逃している方は、どうぞ前のお話もつなげてお読みください。
どこにでもいる高校生三人が相次いで自殺。ネット社会にのまれ、自分の大切なものを守るために自分を捨てていく三人。