とある学校で Ⅰ
この出来事はフィクションです。名前も本名ではありません。
真山 哲也、9歳。今、二年生の僕は入学生に期待し、小学校に登校した。
入学式後、教室でホームルームがあった。
「名前を確認していきますねー。秋山君、小山君、砂山さん、…真山君、山崎君…。」
皆が揃いも揃って「はいっ。」と答えていた。ただ一人を除いては…
保育所や一年の時の時の付き合いもあったせいか、皆はいくつかのグループに分かれてしゃべっていた。
女子が集まったグループ、男子は、スポーツ好きな秋山グループと、ゲーム好きな山崎グループに分かれていた。
僕は保育所の時からブロックや積み木など個人的に一人だったため、遊び相手もいなかった。
今年こそ友達を作ろうと思ったが、人と関わったことのない自分にとってそれは、「テストでいつも0点の人が100点をとる」ことと同じくらい難しいように思われた…
何日か経ち、木曜日のLHLの時間になった。今日は席の近い人どうしで自己紹介をするというものだった。
「去年と同じメンバーなのにどうしていまさら――。」などと呟いているうちに自分の順番になっていた。「真山…哲也…です。」と弱弱しい口調でみんなの様子をうかがっていると、「みんながゴミでも見るかのような目で見ていた」ように思えた。「話を聞いてなかったからだろう。」と思い、その中の一人、坂口 竜君に話の内容を聞いたところ、つぎのようなことが分かった。
1.小畑 新君:おどおどしていて自分と似た性格
2.西山 薫さん:言動がはっきりしていて、隠し事が苦手
3.村山 進一君:誰にたいしても態度が変わらない
4.坂口 竜君:勉強が苦手
このLHRが最後の授業だったため、HRを授業中にして放課後になった。
私は本を読んで過ごした、午後5時、帰ろうと思い下駄箱から靴を取り出そうと手を入れると、そこには赤い「何か」がいた。
赤い「何か」はぬめっとした体で僕の手を上っていた。
「うわぁ。」と叫んでしまった。
「くすくすくす。」と、多くの笑い声。
その時、僕は振り払うことも忘れ、僕に向けられていた多くの視線を感じ、じっとしていたが、僕は察していた。
昼間感じていた視線が嘘ではないことを…
とある学校で Ⅰ