マフラーのお話。 ベタな作品になってしまいました。 ベタなことは恥ずかしいけど、その分、嬉しいから。 心が暖まってもらえたら幸いです。 一応、中学生設定です。
若いうちは旅をしろ、そう言ったのは酒場の白髭オヤジだっただろうか。説教じみたそれは人生の先輩からのささやかな助言だったのだろうが、酒場から千二百キロ地点でバイクを両断されたリッパーは、旅なんてロクなもんじゃあないと心底思った。 髭オヤジは、若いうちは苦労を買え、とも言っていたが、廃ビルのコンクリート壁をえぐるガトリング砲火、こんなものに金を払う奴などいないとリッパーはつばを吐いた。
『子供はいつだってサインを出してるよ』─精神科医、大和救(やまとたすく)は今日も患者と向かい合う。様々な心の闇を抱える子供達を彼は救うことができるのか─ シリアスあり(?)笑いあり(?)のほのぼのゆるふわ物語。(目標)
リストラされ家族にも逃げられたシゲさん。再就職を諦め、フリーターとして働き始めた古本屋で同年代のフリーター、ゲンさんと出会い、意気投合する。中年も終わりにさしかかった彼らはある日、心にあいた穴をうめる”何か”を見つける為、オープンカーに乗り込み旅に出る。