深夜のコンビニ。その出入口から死角になる電柱の陰で、その男は目出し帽を被った。 コンビニに店員一人しかいないのを確認すると、男はポケットからナイフを取り出し、二三回深呼吸してから、一気に店内に駆け込んだ。「強盗だ!カネを出せ!」…
その日、島本は仕事中につまらないミスをやらかして、上司にこっぴどく叱られた。誰もがやるようなミスだったし、怒っている上司だって昔やったことがあるミスだった。ムシャクシャするので、一杯飲んで帰ることにした。 駅前の屋台に行くと…
今はネットで本を買える時代だが、アツシはリアルな本屋が好きだった。ズラリと並んだ本の中から、予想もしない掘り出しものを見つけるのが楽しいのである。だが、楽しさに我を忘れると、後悔することになる。タイトルや装丁に惹かれ、中身をよく確かめもせず…
主人公東明龍誠は普通の生活を送っていた。高校生になる前の最後の休日、いきなり美少女が部屋にやってきた!しかし突然の心臓発作が起きて…龍誠に対して彼女が選択した行動とは⁉︎ 他のサイト様でも投稿させていただいてます。 小説家になろう様
一面雪景色...だが空は血のように紅い世界に生きる女神を救いたい。 そんな願いで主人公「レイン」は時空間を越えて旅をする物語(めっちゃ内容とばした)
ここは郊外にある、政府の秘密研究所。その日、新聞やテレビで時々目にする政府高官が、いかにもお忍びという様子でやって来た。出迎えたのは、この研究所の責任者らしい老人である。「長官、お待ちしておりました。とりあえず応接室にご案内…
取引先と思いがけず話が弾んでしまい、塚本が勘定を済ませて外に出た時には、もうとっくに終電を過ぎていた。夫人が車で迎えに来るという相手と別れ、塚本はタクシーを探すため、ふらふらと道沿いに歩き始めた…
男は1人。 退屈な毎日をただただ目的もなく過ごす。 適当な快楽に身を任せ、いつまで経っても落ち着くことができない。 そんな男に差し伸べられたか弱い手。 男に一体、どんな未来が待っているのだろうか。
室井の娘が小学生の頃、ペットショップの前で泣いてせがまれ、ゼニガメを飼うことになった。五年の歳月が流れるうち、カメは想像をはるかに超えて大きくなった。小銭のように可愛らしかった面影はすでになく、ガツガツとエサを食べるとき以外は、一日中…
何十年ぶりかに日本に来た世界的な名画が、何者かによって盗まれてしまった。下手をすれば、国際問題になりかねない。本来であればすぐに警察に通報すべきだろうが、その名画を展示していた美術館の館長は悩んだ末、ある人物に連絡をとった…
宗教上の理由シリーズ、永らくお待たせしての一作にして、真耶達が中二の秋の頃の物語。今まで真耶たちの影に隠れていた登場人物にスポットが当たります。
君の目に、世界はどう映るのだろう。 高校最後の夏、朔一は入院した祖父の代わりに「成田荘」に管理人代行として下宿する。 しかし個性的な4人の下宿人たちは皆、人間の姿になりすました宇宙人だった! かくして常識なのか非常識なのか分からない彼らとの共同生活が始まってしまう。 朔一は無事、大学に合格できるのか!? 六畳半の一室から始まる笑いと涙のご近所SF。
「課長、ダメですよ」「ん、何がだ」「さっき経理の小池くんと話をしていたでしょう。あれはセクハラですよ」「えっ、わしは何もしとらんぞ。ボディにタッチもしてないし、下ネタも言ってない」「でも、小池くんのことを…
もう五月。五月と言えば、はい、そうですね。五月病です。立派な精神病だと思います。みんな僕みたく入院すればいいんだ! なんてね。 その前にメーデー。詩。 メーデーの意味、逸らしまくり。