カオスな奴らと三日月荘。

この小説は僕の友達をモデルにして作ったものです。
他意はございません。
月二回程度で上げていきたいと思います。
ご期待ください。

【第0章】始まり
春。
それは風が清しく。
桜が満ち。
新学期が始まる。
私もそんな、可能性が満ち溢れた高校生活が始まると思っていた。
だけど現実は違った。
一応誤解を解くために言っておくが、別に悪い意味じゃない。
むしろいい意味…とも言えないけどまぁそんな感じだよ。うん。
入学式が終わるまでは普通だった。
無駄に洗練された司会の女教師の饒舌に、
無駄に長くて在校生だけではなく新入生も教師ですら眠気が襲ってくる。
そんなごく普通な感じ。
私は『三ケ月 麗奈(ミカヅキ レナ)』
これから高校生です。
ここ、源王高等学校(ゲンノウコウトウガッコウ)はこの辺りではかなり有名な高校だ。
いい噂もたくさんあるけど、信じられない噂も大量にあるということで…
私は田舎から出てきたから寮暮らしなのです。
寮の名前は三日月荘。読みは私の苗字と一緒だ。本当に偶然で。
現在は寮に向かっている途中です。

【第1章】出会い
気づけば既に麗奈はもう三日月荘の前。
スマホを見ながら場所を確認。
麗奈「(えと、ここでいいんだよね?)」
そうやって入ろうか入らないでおこうか
迷っていると後ろから声をかけられる。
???「アレ?もしかして新しく入った人ですか?」
麗奈「ポテチッ!あ、はい。今日からここに住むことになってる、三ケ月麗奈です」
???「はじめまして、僕は203号室の『和夜理 将也(カズヤリ マサヤ)』です。よかったら管理人さんのところに案内しましょうか?」
麗奈「お願いします!(嗚呼、なんて優しい先輩なんだ…それにイケメンだし、言葉使いが綺麗だし、もう天使だよウリエルだよ…)」
と若干感激で涙目になりつつも案内をしてくれるマサヤについていく。
マサヤは高身長で、茶髪で、優しそうな雰囲気が漂っている。
三日月荘は和風でこじんまりとした感じの二階建ての建物だ。
中に入ってみると見た目よりは広かった。掃除も行き届いている。
玄関に入って右に曲がれば目的の部屋の前に着く。
カウンター的なところでした。普通は玄関先につけるものなのだが、スペースの問題でつけていないのだろう。
将也「ここですね。宮根さーん。新しい入居者が来ましたよ」
将也が呼ぶと、カウンターのところに管理人さんと思わしき人が来た。
見た目はぱっと見、田舎のお婆ちゃんみたいな感じだ。
宮根「おやまぁ、全員揃ったねぇ。初めまして、『宮根 雪(ミヤネ ユキ)』です。横の扉から入っといで。将也君もありがとうねぇ」
将也「いえいえ、では、僕も部屋に戻りますね」
麗奈「あっ、案内してくれてありがとうございました!」
将也「どういたしまして、また明日」
将也は手を振りながら去っていく。
麗奈はカウンターの横の扉を開け、入ってみる。
宮根「こっちだよ」
と、奥の部屋で手招きをしているのがわかった。
麗奈は手招きされるがままに上がっていく。
奥の部屋には男子4名女子2名と宮根さんがいる。
宮根「今年はたくさん入居者がいて、賑やかになりそうだわぁ」
宮根はすごい楽しそうに笑って言った。
とりあえず、麗奈は奥の男子一人を見てみた。
身長は高く、髪の毛が赤い。染めているとも考えたが根元も赤いから地毛だろうと考えた。
とてもにこやかで、誰とでも仲良くなれそうなタイプの雰囲気が出ている。
視線に気がついたのかこちらを見た。
眼があって、気まずくなったので眼を逸らした。
そんなこんなしてたら、宮根が切り出した。
宮根「みんな、他の人のこと知らないと不安でしょ?ここで自己紹介を一人ずつしたらどう?」
???「そうっすね〜。じゃあ俺から行きますよ〜」
トップバッターに名乗り出たのは先ほどの赤髪。
琅夜「『如月 琅夜(キサラギ ロウヤ)』で〜す☆琅って呼んでね^o^』
オーラのままの人物だ。
爽平「じゃあ次は俺で。えーと『創縁 爽平(ソウエン ソウヘイ)』です。琅とは幼馴染です。宜しくお願いします」
爽平と名乗った男は、黒髪で、身長は琅より低い。琅と幼馴染と言ったが、車でいうと琅がアクセル、爽平がブレーキという感じなのだろう。
???「じゃあ次は私ね〜!」
声をあげたのは琅の隣にいる、お転婆姫のような雰囲気をまとった女の子だ。
茜音「『穂村 茜音(ホムラ アカネ)』ですじゃ!よろしくたのもう!」
麗奈「」
雰囲気の変わりように驚いてる麗奈に琅が言う。
琅夜「こいつは安定したキャラっていうのがないんだ、気にしてると大変だから気にしないことをお勧めするぜい」
麗奈「う、うん」
茜音は、緑色の髪色をしていて、身長は中の下くらい。
何よりも気になったのが『乳の大きさ』。
驚くほどに大きいのだ。
どうしたらそんなに大きくなるか聞いてみたいという欲望を抑えていたら
次の人が自己紹介を始めた。
里樹「『西村 里樹(ニシムラ リキ)』です。よろしくお願いします」
修哉「『金寺 修哉(カナデラ シュウヤ)』です。よろしくお願いします」
この二人は髪の色以外はかなり似ている。修哉は金髪。里樹は茶髪の天パだ。
このコンビは色々大変な目にあうだろうなぁと勘で悟った。
最後の一人は黒いパーカーに黒いズボン全体的に暗い雰囲気の女の子だ。
来伊「…『黒路 来伊(クロミチ ライ)』です…」
一般的にはただの人見知りと受け取る人が多いが、この時麗奈は
麗奈「(この人、ただならぬドSの雰囲気がする…)」
と思った。これがどうかはそのうちわかる。
麗奈「三ケ月 麗奈です。よろしくお願いします。」
宮根「みんな個性豊かな子ばっかりだねぇ、私も嬉しいよ。じゃあみんなの部屋を発表しますよ」
一人一人発表していくというのが目に見えた。
宮根「麗奈ちゃんは201号室。琅君は204号室。爽平君は205号室。里樹君は103号室。修哉君は105号室。茜音ちゃんは104号室。来伊ちゃんは202号室ねぇ」
こうしてしばらくした後に各々自分の部屋に向かった。
そして、次の日。私たちの学校生活が始まった。

カオスな奴らと三日月荘。

第一回
どうでしたか?
面白かったって言ってくださればとても嬉しいです。
次回は10月10日に投稿予定です。
今回より長くしますのでお待ち下さい。

カオスな奴らと三日月荘。

これからをお楽しみに!

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-27

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