如何にも古い町で起きていた事故に巻き込まれたような。 一つはホテルの部屋番号の謎。 一つは、仏像の役目。 事故には必ず原因がある筈なのだが・・。
業者に来て貰い何とか開ける事が出来た。 しかし、其れだけで済まない出来事が。 まさか、指の様な姫がいたとは。 姫は別の世界から来た姿。 青い惑星に起きているいろいろな事象。 原因が無ければ起き得ないという事を知ろうともしない人類に、幸いは訪れない。 寧ろ・・退化しているという事さえ認識できなければ・・憐れ。
或る豪雨の日だった。丁度豪雨の中を車で走っていた三人の男達がおかしな光景を見た。 あまり、記事としては大騒ぎにならなかったのだが、三人の乗った車の前の路上のマンホールの蓋が押し上げられ、大量の水が流れ出している。 男達が見たものは、大量の水の覆われた路面に・・女性の腕・・髪・・。 この事件とは全く関係のないストーリー。 洋二が経験したいろいろな出来事。 まるで夢でも見ている様な・・そんな事に過ぎなかった・・。
二枚の絵。 森鴎外の「雁」の世界に入る。 お玉と帝大の学生岡田との風情と結末。 もう一つの絵は、雄二が経験した女性との事。 北に其の事を話すと・・頷く北がいた・・。
物事を極めて理論的に見る事が出来れば・・其れなりに道が開ける事。 残念ながら、宇宙区間では嫌われている人類でも、原因がほぼ、払っても払っても神経細胞から頭脳に送られた「感情」だと気が付く時が来、「感性」に変える事のコツを得とくすれば・・良い事。 完全犯罪・偽善者・裁く者・何れも同じ罪を背負っている事を一刻も早く・・知り、自分達は常に正しいのだから・・と、決め付けなければ・・寧ろ・・正しい判断が出来ると言えそうである・・。
四つの話には・・謎があり過ぎる・・。 中には・・漱石の夢十夜の・・新作版も・・登場・・。 知らない事は・・其れだけで済まないという事・・なのかも知れず・・。 まあ・・潔く・・華やかに・・。 偶には・・仮説でない・・現実を・・見ても良いのじゃないだろうか・・?
人類には存在しない肌の温かさ。 病みつきになる女もいれば・・人類でしか無い女もいる。 康介の正体が犬であろうと・・そうでなかろうと・・女優には忘れることにのできない・・風変わりな身体と言えそうだ・・。
弁護士である事は、隠していたのだが。 ヒロインから相談を受けた綾人。 典型的な法律ジャンル。 弁護士を隠していたのだが・・。 何もかも纏まりかけていた・・矢先。 祖母が危篤。 駆け付けた二人。 綾人の邸宅でステップを踏む二人。 其処に現れたのは、亡くなった祖母で、ダンスのペアを代える。 バックに流れるのは・・trumpetで始まる美しいメロディー・・ 「The Stylistics(スタイリスティックス)のCan't Give You Anything (But My Love)」 邦題・・愛こそ全て・・。