ドクオとクーは高校生のときに約束をする。お互いの研究のレポートを発表することを。 時は流れ、大学生になったドクオは街の一部が砂漠化するという事件を耳にする。 彼の脳裏には、砂漠に関心を抱くクーの姿がちらつき始める。
知ってはいけないことを知ってしまった女子高生、日向は父の死をきっかけに警察から追われる身となってしまう。 しかし暴力組織であるマフィアが日向を助け、さらにマフィアたちと一緒に住むことになってしまって!? かっこいい誘惑魔にロリコン趣味の変態、加えて個性豊かなマフィアたちが大暴れする! 「……これは結構用心したほうがいいな」 はたして日向の警戒すべき相手は警察かマフィアか。そして逃走劇の行方は……!?
ソファの上に、無造作に放り出されている真っ赤なTバックを、圭三は見つけてしまった。まさか、妻の? いやそんなはずは。でもまさか。いや、でも。
生徒みんなが寝てしまったプールの授業のあとの算数。ここで、僕は恋に落ちた。 月日は流れて、高校生になった相田涼。 桜の舞う中見つけたあの名前は派手にキラキラしているわけでも、こちらに主張してくるでもなかった。 ただ静かにあのころのままなにも変わらずそこに佇んでいる。 細くだけど強く。文字を見ただけで、あの姿が蘇る。 そして3年間が始まる。
夏の夕暮れ、妻に少々バツの悪い頼みごとをしようとする私には、何故か違和感がまとわりついている。アブラゼミの声、料理をする妻の姿、何の変哲もない、見慣れた、当たり前の光景のはずなのだが、何かが違う。
ポケットに入っていた見知らぬメモ。携帯に送られていた美樹の拘束された画像。彼女は拉致されたのか? それともイタズラ? 秋葉はメモを辿る事にした。