そのメールが届いたのは、四月一日、十七時。パリのエッフェル塔の真下から幾何学模様越しに見える青い空を見上げていた時だった。 天職だと思っていた仕事を辞めた奈々と、美しい庭作りを日々続けている奈々の父の元に、その『嘘』はやって来る。 高校時代の同級生、三谷が出した求人から始まった、嘘つきたちのお話。完結しています。 軽くて重い内容です。お疲れの方はブラウザバックされることをお勧めします。
『君の見つめるその先に』の【番外編1】と【スピンオフ】の小話集です。 本編に載らなかった裏話・裏設定モロモロ。 『君の見つめるその先にシリーズ』も、どうぞご一読あれ。
旧制京都三中入学から三中3年生で8月15日の終戦を迎えるまでの当時の中学生の物語です。当時の学校教育がどんなものであったか、勤労動員や工場動員の中で中学生はどんな日々を送っていたのか。僅か2年と4ヶ月ほどの間にどんな経験をしたのか。今では到底考えられないような過酷な中学生活でした。そんな中学生の日常を当時の歴史、戦争の歴史を年表で表現し、それと対比しながら読めるように配置して作成しました。
今よりやや未来、夏祭り、友人ととった記念写真に写っていたのは、2年前に死んだはずの幼なじみだった...。カメラの操作ミスにより、2年前が写ったその写真は、残された僕らに、僕らの知らなかった彼女を発見させる。彼女は、みんなと見上げた最後の花火の晩、僕らに何を『シェア』したかったのか。そして、何を思っていたのか。過去を見つめ未来を想うSF(すこしふしぎな)小話。
前回のあらすじ:現地ガイドのモフモフから、朝食会場へ急ぐよう催促される中野。歩くのを渋っていると、もっと早く行く方法があると勧められたが…