22歳のころに書いた小説ですが、あまりに支離滅裂しすぎていて封印していました。30代になったので、公開(後悔)しようと思いました。
物語作家七夕ハル。 略歴:地獄一丁目小学校卒業。爆裂男塾中学校卒業。シーザー高校卒業。アルハンブラ大学卒業。 受賞歴:第1億2千万回虻ちゃん文学賞準入選。第1回バルタザール物語賞大賞。 初代新世界文章協会会長。 世界を哲学する。私の世界はどれほど傷つこうとも、大樹となるだろう。ユグドラシルに似ている。黄昏に全て燃え尽くされようとも、私は進み続ける。かつての物語作家のように。私の考えは、やがて闇に至る。それでも、光は天から降ってくるだろう。 twitter:tanabataharu4 ホームページ「物語作家七夕ハル 救いの物語」 URL:http://tanabataharu.net/wp/
12歳の受験戦争。放課後、少年たちはそれぞれの理由を抱え、戦士になります。武器はとがった鉛筆と丸まった消しゴム、そして孤独を分かち合える仲間。 少年たちが息をひそめる塾の一室は牢屋なのか否か。ひとりの少年、青山駿を通して見えてくる少年たちの置かれた不条理な境遇。 そして、ある講師が駿たちを奮い立たせるように叫んだ言葉、 『不満があったら主張を述べよ!主張したいのなら他人より多くを学べ!そして、知識を得たら自らの手でその困難を打ち砕け!』 重たいテキストを背負い、くたくたになった少年たちの向かう先にあるものとは……。
彼は歯車である。ステンレス鋼でできた、平凡な歯車だ。彼の役目は、隣にある歯車の回転を受け、反対側の歯車を回転させることだった。それが何の役に立つのか、一個の歯車である彼にはわからない。願わくば何かの役に立っていたいと思うが、彼には......
電話がなった。君からだ。 その澄んだ音は私と君の、ささやかな抵抗だ。しかたのない社会の仕組みから逃れようとする私たちの無力な抵抗だ。 そして今日もまた、電話がなった――