変わらないもの
ep:01 運命の赤い糸
「企画部の安藤さん、来月、例のイケメン彼氏と結婚するんだって」
「えー!マジか?ついに!?」
ここは、社内の休憩室。集まっているのは、営業部の同僚仲良し3人組。
「あの人、本当にイケメンだったよね!?写メ見たことある?メガネかけてたよ!」
イケメンメガネ男子に目が無い赤ブチメガネがトレードマークの三崎友香、27歳独身彼氏アリ。
「友香…ほんっとにメガネ好きだよね?メガネが本体なの?」
毒舌が冴えるサバサバ系女子の青井ミドリ、26歳、現在婚約中。
そして…
「あぁ…いいなぁ…私にも運命の人に出会いたいよ…」
運命の出会いを未だに信じてやまない夢見るアラサー、朱堂あかね、25歳独身、恋愛経験なし。
「出たよ、夢子の夢見る発言」
溜息をつきながら、あきれた顔であかねを見るミドリ。
いつまでも夢みたいなことを言っているから、「夢子」と呼ばれている。
「えー。付き合うなら、妥協したいくないもん。理想が高くたっていいじゃん」
「年齢=彼氏いない歴の奴が何を言うか…」
「あんたねぇ…私だって、メガネ男子が好きだけどさぁ。彼氏はメガネとは程遠いよ?現実見なよ?」
「友香は現実見すぎな気がするけどね…」
「何を…?!」
「確かに、イケメンじゃないけど、優しいし、誠実だもんね、友香の彼氏。イケメンじゃないけど」
「イケメンじゃない。は、余計じゃない?ねぇ?」
「イケメンじゃないのは無理だわ…」
「「夢子は黙ってなさい!」」
「むっ…」
二人に一斉に責められ明らかに分かりやすく機嫌が悪くなるあかねであった…。
(だってさ。自分の好きになる人だよ?理想高くてもいいじゃん。イケメンで、背が高くて、爽やかな笑顔で、優しくて仕事が出来て誠実で、話を聞いてくれて、一緒にお出かけしても嫌な顔しないで一緒に楽しんでくれるような…って。別に理想高くないじゃん!ふつうじゃん!)
そんな事をプリプリと怒りながら考え歩いていると…
「朱堂くん。こっちだ。」
会議室前には上司の菅原が立っている。
今日は新しい取引先の方と顔合わせ。
こうみえて、あかねは、普通に仕事が出来る。処理能力が速く、上司からも信頼されている。
「遅くなってしまい、申し訳ありません。」
「いやいや。まだ、先方さん到着してないから、大丈夫だよ」
普段は厳しいと有名の上司・菅原だが、能力を買われているあかねには優しかった。
そこには、恋愛感情がない…とは言えないのでは?と噂にはなっているが、あかねは全く興味がなかった。
会議室で菅原と談笑していると、ノックの音が聞こえた。
「失礼します」
そこに入ってきたのは…
(!?)
「初めまして。AI株式会社の加宮大樹と申します。宜しくお願い致します。」
そこには…
(やばい…タイプすぎる…)
あかねのドストライクの男性がいた。
to be continue...
変わらないもの