僕は地方の大学海洋学部に進んだ。オリエンテーションの日、絢が学生会館の柱の陰から姿を見せた。僕を追って、教育学部に入学していたんだった。駆け寄る彼女を、僕は、思わず抱きしめていた。 それから、ふたりは大学生活を楽しむ日々を送っていたが、僕は夢を叶えるために沖縄に・・そして、絢も・・ 最終章
蛟は天に昇る前の龍のことで、大蛇の姿をしています。 その蛟が善福寺上の池にいることを祖母から聞いたボクは、池に日参するもなかなか見ることが出来なかった。 時がたち、大学院に進んだころやっと蛟の姿を目撃し、1枚の鱗を拾う。 それを大学の教授に分析してもらい、間違いなく生物の一部との確証をもらったボクはマスコミに売り込む。 そして……。 コメディですが、TV局の裏もちょっぴり書いて、話に厚みを持たせてあります。
吾はとうとう家の柿の木にたどりついて、実の中に閉じ込められた。その柿の実がもがれ、どうも干し柿にされそうだ。吾の運命やいかに。