蛟(みずち)騒動顛末記
「と、いうワケで『新月の日の午の刻』と踏んだんです。自然現象は太陽や月に大きな影響を受けている。太陽に象徴される『陽気』は午の刻、つまり、正午に最もエネルギーが大きくなるんです。そして負のエネルギーである『陰気』は満月で最も強力になり、新月でゼロになる」
「なるほどぉ」
犬HK(いぬあっちいけ)武蔵野支局の股倉代香子(またぐらよかこ)アナが本心から感心した声を出した。
彼女は画面で見るより、生のほうが意外なくらい可愛い。
それを確認できただけでも、TV出演のかいがあったというものだ。
「天に昇るには膨大な『陽気』が必要なのですね。民話などの昔話では朝早くに一片の雲を得て、なんて言われてますが、植松さんのおっしゃるように現実はそうではないということですね」
「ええ。それに思い当たった時に、これが草の上に置かれていたんです」
固定カメラが仮設スタジオのテーブル上をドアップにする。
「不思議ですよねえ。落ちていたんではなくて、置かれていたなんて……。なにか未知の生物からのメッセージって気がしますよねぇ。今日は幻獣・UMA・伝説生物研究第一人者の、東京大学生物学部の南手忽太(なんてこつた)教授においでいただいてますので、お話を伺いたいと思います」
まるで真昼間の花火大会そのままに、池の周りには大群衆が集まっている。
地域の祭りか寺社の縁日のようにテキ屋まで集合して、たこやき、やきそば、やきいか、綿あめの香りがあたりに漂って、ちょうど昼時だけに、匂いに誘われた人たちが列を作って買い求めていた。
かなりの密だが、だれも気にしていない。
スクープ権を持つ犬HK(いぬあっちいけ)は得意げに中継車を出して生中継し、他の民放もそれぞれにクルーを配置して正午を待っている。
このニュースの発端であるボクも教授も、あと15分ほどの時間待ちのつなぎなのに、注目されたがりの南手(なんて)教授はかなりうれしそうだ。
「いや、わたしもね、これを見た時は半信半疑でした。なにせ、この植松宅間(うえまつたくま)くんはいいかげんなやつでして。とにかく女子キャピされたくってガセばっか持ち込んで引かれてる。でもね、これだけは違う。どう解析、分析しても間違いなく生物の生体の一部です。しかも、まったく未知のDNAを持っている」
「はぁ。未知のDNAなんて、聞いただけで謎と期待が高まりますね。なんだかわたしも怪獣かパニック映画のキャストになってる気分がして来ました」
股倉アナの笑顔と目のキラめきは完全にいつものTV用ではない、本物の好奇心に満ちている。
周りの群衆もこれから起きるであろう出来事に興味深々だ。
(こんだけ騒いでんのに、竜頭蛇尾になったらどうしよう?)
ボクはカメではないけれど、今さらながらに甲羅に首を縮める思いがした。
事の発端は小学3~4年のころだった。
ボクから見て祖父母に当たる母の両親が老齢で病弱になった関係で、都内から家族ぐるみで武蔵野市に引っ越したボクは、まず、周りの豊かな自然に見惚れた。
祖父母の家は屋敷町にあったので敷地の広い家が多く、余計にそう感じたのだ。
小学生でも、早々すぐには新しい友達は出来ないので、しばらくはひとりでチャリを足に、あちこち探検する毎日だった。
行動範囲は日に日に広がり、間もなく隣の杉並区の善福寺上の池に通うようになった。
地味で人気(ひとけ)のない上の池はうっそうとして、なんとなくいわくありげな神秘的雰囲気が漂っていたからだ。
「あら、宅間は善福寺池に行ってるの? あそこ、なんとなく魅かれるわよねぇ~。おばあちゃんなんか、子供のころ、あそこで蛟(みずち)見ちゃった」
夏休みだったろうか、祖母の思いがけない一言にボクの興味は爆発した。
「え~? みずちぃ? 蛟ってなに? 昆虫ぅ?」
「ううん、大きな蛇のかっこしてるの。普段は沼とか池に潜んでて、時が来たら天に昇って、ツノや手足が生えて、宅間も知ってる龍になるのよ。だから、蛟を蛟龍ということもあるの」
「え……ウソ」
かなり意外な話にちょっととまどう。
「おばあちゃんはウソは言わないよ。あの池はね、南中って言って太陽が真上に来た時、ゆっくり十(とお)数える間くらいすごくきれいに澄んで見えるの。その時に池の底にいるのがわかる。……そうねぇ、蛟が上がったっていう話は聞かないから、今でもいるんじゃないかな。あたしのおじいちゃんもやっぱり子供のころ見たって言うから、植松家の伝統かもよ。家紋も龍をあらわす一引だし」
「へ~、すげぇ~っ」
不思議な話にボクが欣喜雀躍したのは言うまでもない。
「蛟かっけぇ。おばあちゃん、教えてくれてありがとうっ」
祖母の言葉の感じでは恐ろしげな大蛇のかっこうはしていても、おとなしくて危険はなさそうだ。
ヘタレのボクはそうでなかったら、絶対に近づかなかっただろう。
早速、次の日から善福寺上の池に日参する日々が始まった。
夏で上天気が多いから、すぐに見られるだろうと思ったのは大きな間違いだった。
けっこう曇りや雨の日もあり、ピーカンの晴れでも正午くらいには薄雲が出たり、湧き上がる入道雲が太陽を隠したりと不発ばかりで、拍子抜けしたのを覚えている。
新学期が始まり、秋の気配が濃くなっても相変わらず蛟には会えなかった。
そのころになるとボクにも親しい友達や気になる女の子が現れ、しだいに善福寺池への関心は薄れて行った。
子供の興味なんてそんなもので、いるんだかいないんだかわからない謎の生物よりも、ついつい日常の出来事のほうに反応してしまうのだ。
時がたち、大学院に進んだボクはとっくに蛟のことなど忘れていた。
それでも元気だった祖母が短い闘病の末に亡くなり、心に淋しい空白が出来た時、忽然と昔の関心事を思い出したのだ。
足は自然に懐かしい善福寺池に向いていた。
スマホでカウントを取りながら、正午を待つ。
別に蛟に出会えると期待していたわけではないし、ことさら見たかったわけでもない。
それでも春爛漫の池のほとりに立ったのは、祖母の話に心を躍らせた昔の自分をそこに見出したかったに違いない。
池はさざ波ひとつ立てないままに、目の前で変化していった。
アオミドロ色の水面が、まるで忍野八海のように鋭く澄んで、水底(みなそこ)の岩や水没林が見えてくる。
祖母の言ったように、十(とお)数えるくらいの時間だった。
(……ああ、いた。いたんだね。……やっぱり本当にいたんだ)
地球の自転で太陽の南中が終わり、池の水がすっかり元に戻ったころになって、ボクはやっと今見たことを繰り返し自分に言い聞かせた。
蛟は濡れたガラスのように澄んだ水の中にゆったりとわだかまり、あくびをするように顎を動かしていた。
夢のように平和で、絵のように穏やかだった。
ボクの興味は一挙によみがえった。
雨や曇りや薄雲や流れ過ぎるはぐれ雲などにじゃまされながらも、3週間くらいの間に4~5回は目撃できた。
そのうちに、あることに気付いたのだ。
(蛟は近いうちに空へ昇るのでは?)
彼あるいは彼女は、首をもたげて水面に近付き、天上をうかがうような動作をするようになっていた。
それが日を追うごとに頻繁になっている。
(天向龍を見てみたい)
ボクの欲望はいやがうえにも増幅したのだった。
だが、1日は24時間だ。
その時間帯のいつ昇るのか?
そして正確な日にちはいつ?
当然のことだが、自然の営みは天然のエネルギーに支配されている。
おそらく蛟はそれを利用するだろう。
そう、空の高みに上がろうとするタカやトビが上昇気流を巧みに読むように。
天に向かう原動力は陽気だ、竜巻のように渦巻く雲は単に蛟自身の姿を隠すカムフラージュに過ぎない。
と、すると陽力が最も強くなる時間帯は?
そして反エネルギーの陰気が最も弱くなる日は……。
パサリという音でボクは振り向いた。
真後ろの草地の一部が一瞬、輝くように見えた。
おずおずとその方向に進んだボクはそのまま硬直して、しばらく動けなかった。
草の上にはだれかが大切に置いたように、たぶん、蛟の鱗と思えるものが1枚、まだ水を滴らせて光っていた。
鱗はウノアシ(鵜の足)という貝の形によく似ていて放射肋がとげのように長く突き出し、やや不定形の7角形だ。
家電の扇風機の円形回転部くらいの大きさで見た目よりいくらか軽かった。
質感にはいかにも生き物を思わせる生々しい粘りがあり、貝殻のようなもろさはなく、強靭な皮膚が変化したように感じられた。
色は黒灰色、藍、群青、深緑、半透明の白などと複雑で、輝石のようにきれいな光沢があった。
ボクは自室にこもったまま、この奇跡の生き物の存在を世間にどう知らしめようかと迷っていた。
自分の秘密だけにとどめておくには、蛟はあまりに魅力的だったからだ。
ようつべやSNSがもっとも手っ取り早かったが、怪しげなネタも多く、世間的にはやっぱり胡散臭い。
(お、対馬がいたワ)
そう、マスゴミのニュース。
これを使うに限る。
対馬青葉(つしまあおば)は大学時代の友達で、フラフラと大学院に進んだボクと違って、TVディレクターになるという明確な目標を持ち、卒業と同時に首尾よく犬HK(いぬあっちいけ)武蔵野支局にすべり込んでいた。
いつの日か、『ガイアの夜中』や『プロジェクトW・Ⅹ・Y』のような名作を手掛けると目を輝かせていたのを思い出す。
連絡を取り、バカでかい箱のように空虚な建物内にある、これまた空しい空間だらけの支局を尋ねると、対馬は笑顔で迎えてくれた。
「これがブツ。な? で、こっちがうちの大学の南手忽太(なんてこつた)教授の分析表だ。これは蛟の写真をプリントアウトしたやつ。シャッター音で刺激しないよう、たった1枚だけの貴重な代物だぜ。とにかく世界的な大発見だ。コレ流しゃおまえ、絶対、ディレクター賞もらえる」
「ふ~ん? 蛟ねぇ……」
意外にも、彼の反応はあんまりかんばしくなかった。
「植松ぅ、信用しないワケじゃないけど、天下の犬HK(いぬあっちいけ)がさぁ、ガセっぽいネタを放送するってのもなぁ。社会に対する責任ってものがあるじゃんか」
「は? TV持ってるだけで視聴料ふんだくる世紀のブラック企業がなに言ってんだ、ヴォケッ。南手忽太(なんてこつた)教授は東大の先生だぜ。しかも幻獣・UMA・伝説生物研究の世界的権威だ。その学者様がボクの鱗を間違いなく生物のものって言ってんだぞ」
「だからぁ、こんなの生体使ってそれっぽく作れるしぃ。写真だって加工すりゃもっとすごい。今時、これで信用しろって……ねぇ?」
対馬はそれ以降も老人の繰り言のように、やれ、東大はバカばかりとか、犬HK(いぬあっちいけ)の面子がぁとか渋っていたが、とにかく彼の担当する唯一の5分間番組で、民話っぽい街の話題として紹介することになったのだ。
たった5分だったが祖母も遺影で登場した。
ボクが蛟に興味を持つまでの経緯をナレーションで語りつつ、写真と鱗の現物を、東京大学生物学部の南手忽太(なんてこつた)教授が太鼓判を押している分析表で巧みに権威づけた。
ラストは謎を秘めた蛟が10日後の正午に天に昇るかもしれないのでお楽しみにと、さりげなく期待をもたせて終わっていた。
反響はすごかった。
一応、全国放送だったから、犬HK(いぬあっちいけ)武蔵野支局開局以来の大反応で電話回線はパンク寸前、ネットはダウンし、市役所観光課にも善福寺池の問い合わせが殺到するありさまだった。
「植松ぅぅぅ、ありがとう。世間なんてこの程度なんだな。目から鱗が落ちちった」
対馬青葉は感極まった声で、出演者に配る景品の犬HK(いぬあっちいけ)グッズをたくさん差し出した。
ロゴの卵の殻マークのついた小銭入れや温度計、女性用ネックレス、バンダナ、ミニタオル、ボールペンセットなどで、一番いいものでもランなんとかいう3流デザイナーの折り畳み傘だ。
「いらねぇよ。こんなもの持ってちゃ、かえってバカにされる」
ボクが突っ返すと対馬青葉は、
「え~? ウソォ……欲しがる人もいるよぉ」
と、弱々しくつぶやきながら、大事そうにしまい込んでいた。
蛟の昇天当日は快晴であると気象予報が出たため、犬HK(いぬあっちいけ)は貪欲に生中継番組を組んだ。
先に放送された5分間の反響の大きさに、このネタなら視聴率を稼げるとほくそ笑んだのだ。
本局から烈腕プロデューサーを始め腕利きのスタッフが投入されたが、地域性を鑑みてアナウンサーはいつもの股倉代香子(またぐらよかこ)アナ、対馬青葉も人気ディレクター並みに、ちょっとは番組に物申せる立場が与えられていた。
ゲストは当然、ボクと南手忽太(なんてこつた)教授だ。
「そりゃ、わたしだって研究意欲がありますからね」
教授のおしゃべりはまだ続いている。
「最初、考えたのはこの生物が天に昇る前に、なんとか捕まえられないかということでした」
「えっ? い、いえ、それは、あのぅ、少し無謀ではないかと……」
股倉アナが不安そうな声になる。
教授は、
(ウフッ、オニャニョコを怖がらしちゃった)
ってな表情を急いで引き締める。
「そうです。無謀かもしれない。でも、底引き網のような網を落としてからめ捕るとしたら、やれないことはないのでは? ただし、この蛟なる生き物がどれほどの能力を持つかは未知です。下手に敵愾心を持たせたら、人類はコロナの他にもうひとつの脅威にさらされることになる。結論は静かに見守って昇天させることですよ。幸い日本には蛟が潜む、あるいは龍が天に昇ったという池や沼は伝説上、数多くある。つまり、今捕獲しなくともこれが最後の1匹ではない可能性は大きいのです」
「そうですか……先ほどのお話には少しびっくりしましたが、捕獲は今後の時期を待つということですね」
そのころには上空の一角がいつの間にか、天変地妖そのままの渦巻く黒雲におおわれていた。
と言っても空全体としてはごく一部なので、危機感や恐怖はあまりない。
今日の出来事がカラ振りに終わり、何事も起きなかったらどうしようと不安だったボクは、やっと胸をなでおろした。
対馬がカンペのかわりに時計を出して時間を示す。
カメラマンがすかさず、股倉代香子(またぐらよかこ)アナをバスト・ショットにした。
「さぁ、全国のみなさん。世紀の瞬間が近づいてまいりました。あと15秒ほどで蛟は空に向かいます。大きな音や歓声は謹んで静かに見送ってください。わたしも小声でカウントすることにいたします。……では、10、9、8……2、1、ゼロっ」
一瞬、大群衆が息をのむゴクリという音が、静まり返ったあたりに響いた気がした。
晴れ渡ってのどかな春の空が見えた。
太陽の南中はすでに終わっていて、いつもの緑色の水面が広がっていた。
ボクは夢から覚めたようなおぼつかない気分であたりを見回した。
さっきまでの仮設スタジオはなくなっていて、セットやイスが乱雑にあたりの木々に引っ掛かっていた。
固定カメラがあったあたりには南手教授が大の字に転がっていて、どういうわけか、やきいかが1匹、口いっぱいにはまっている。
「き、教授っ、大丈夫ですかっ? なにがあったんでしょうね?」
ボクのあわてた質問に彼は空中に螺旋を描いて見せた。
「ふぁふまき、ふぁふまきふぁよ、きみぃ」
そういえば、あの時、一瞬にして辺りは巨大台風の実験装置並みの豪雨と颶風に見舞われたのだ。
びっくりした人々の、
「おわあぁぁぁ~」
という叫びが轟音にかき消され、真っ黒な渦巻きの真っただ中から、密林の王者の虎の爪をもつと言われる龍の腕がニュッと出てテーブル上の鱗をつかみ去ったのをボクは見た。
(そうだ、股倉さんは? 股倉代香子(またぐらよかこ)アナはどうしたろう?)
とにかく気がかりはそれだ。
危機感を持ってあたりを見まわしたボクの目に、なんとも業腹な光景が飛び込んできた。
彼女は無事だった。
しかも、ディレクター対馬青葉の腕の中で。
ヤツは片手で股倉アナを抱き、片手に飛んで来たらしいたこやき入りの経木を持っていて、姫を守るナイトさながらにそれを彼女に捧げていた。
「けっ、そういうことね。ヤな感じっ」
ボクが目をそらしたのは言うまでもない。
大群衆は三々五々、帰路についていた。
だが、不思議なことに彼らの口にするのは、渦巻くやきいかの大集団や鼻に詰まってくるやきそばや、勝手に口に飛び込んでくるたこやきの話題ばかりで、肝心の天向龍はなかった。
恐らく龍の片腕なりとも見られたのはボクだけだったのかもしれない。
うぬぼれた言い方だが、蛟が天に昇る日時に思い当たった時、草の上に置かれたあの鱗はひょっとしたらボクだけのためのものだったのだろうか?
その証拠に、マスゴミのTV機材は惨憺たる有様になって、すべて善福寺池に叩き込まれていた。
犬HK(いぬあっちいけ)の中継車もご多分にもれず、民放各局のズタズタにちぎれた録画テープを豪華客船の別れのテープみたいになびかせながら、きっちりと水没していた。
億からの機材がすべてお釈迦だ。
つまり、蛟は自分の昇天の記録を鱗も含めて、すべて人間たちの前から葬り去ったのだ。
ボクは蛟にもTV局にも申し訳ない気持ちで自宅に帰り、対馬の所に持ち込んだ善福寺上の池にわだかまる蛟の画像を消去し、プリントアウトした写真も教授の分析表とともに焼き捨てた。
データはまだ教授のPCにあるが、鱗がなくなってしまた今、彼はどこまでそれに執着するだろう?
すべてがなくなり、すべてが終わった気がした。
だが、南手忽太(なんてこつた)教授のあの言葉。
『これが最後の1匹ではない可能性は大きいのです……』
これはボクから見ても真実に思える。
いつの日か、だれかがどこかで蛟に出会い、その昇天を見ることがあるかもしれない。
その時は出来ればボクのように騒がずに静かに見守ってやって欲しい。
草の上に置かれるであろう鱗も大切な家宝のように、門外不出に秘めて欲しい。
祈る気持ちで窓の外を見ると、白藤の花がのどかに咲き初(そ)めていた。
蛟(みずち)騒動顛末記