靴 私(自分の体から逃げ出した心)が記憶喪失になって、さ迷い歩いている。私を心配する人、私を助けようとする人、私を説得しようとする人、私を捕まえようとする人、私を治そうとする人、私を慰めようとする人、が次々と現れ、ビルの屋上へと誘導する。ビルの屋上には、君(放心状態のまま突っ立っている私の体)が私を待っている。私は再び君と出会い、君の瞳の中に吸い込まれてしまう。私は君の中で、君を観察している。
世界の真実を知るとき、人は冷静でいられるだろうか?どの世界でもそう。世界の真実は残酷で儚い、そんな真実を自ら知りたい人がいるだろうか。今回の作品はこの異世界の真実に徐々に迫っていく紅蓮の物語。
直列的な文章と支離滅裂さをうまいこと噛み合わせてみたいものですが、なかなかうまくはいきませんね。ドラマツルギーは大事かもしれません。