足跡

嗄鳥鳴夏

1歩2歩と足跡をつけて

結果が良けれど悪けど
僕はこの道を進んできた
一直線につけてきた足跡は
今でも後ろを振り向けば見える
不安定な状態に陥った時でも
変な方向に進むことは無かった
そういう時は元の自分に戻るまで
木陰の下で休んでいたから
何度も立ち止まってきたから
一緒に人生を始めた人達は
もう見えないほど遠くに行ってしまった
ただ追いかけなかったのは
気付かなかっただけではなくて
見て見ぬ振りをしていたから

1歩2歩と足跡をつけて

未来を見れば見るほど
僕は過去に戻りたくなった
命を落とすほど過酷な世は
肩の荷があまりにも重すぎる
別に見た訳では無く噂を聞いただけ
百聞は一見に如かずというが
一度行けば二度と帰れなくなると思うんだ
だから出来るだけ人と関わらないように
暮らして行けるようにしなければ
一緒に社会を怯えた人達は
もう見えないほどとっくに逝ってしまった
それを忘れてはならない
人の不幸は蜜の味ではなくて
最高の持ち味だから

足跡

足跡

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-09

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted