かすかな記憶。ふとした彼女の仕草。 瞳のなかに君を感じる。 目を閉じる。君がうなずく。 ホワイトカラーの絵の具で時空(とき)を消して 君に逢いたい。 きみのキャンバスに想い出を描いてきみを抱きしめたい。 初めて触れた君の手は とても、繊細で握りしめたら壊れてしまいそう。 リングを見つめる君、クリスマス・イヴ ツリーから放たれた輝きと街のイルミネーションがプリズムのように鮮やかな色彩をかなでる。 君は僕に体を寄せて永遠(ながい)眠りについた。 風に舞うふたつのシャボン玉。触れ合い、重なり合う。 先に消えるシャボン玉、僕はほんの少しの間舞い続ける。 時は子供の頃に吹いたシャボン玉。 tears are falling down your cheeks. duaring you were feeling me, fell into sleep forever
ミステリー&異種混生譚です。 ポール・ヴィショップは、日本でいう中学生くらいの小さな灯台員です。赴任したH・I・バー灯台は、ポールの来る前にある事件があり、ポールの部屋はどうも幽霊部屋らしいのです。おまけにチェサピーク湾には昔から「シー・サーペント」という海の化け物の伝説がありました。幽霊が伝えるには、その伝説の竜が、ある事件に関係しているようなのです・・・。
中学1年にして天涯孤独という危機に直面した然だったが、おじ夫婦の出現によりそれを免れ、夫婦の住む両親の故郷へと引っ越すこととなった。そこで彼は、不思議な猫と少女に出会い奇妙な夢を見始める。 この作品は、「小説家になろう」にも掲載しています。
【あらすじ】夢の中で迷子になった睡は、たくさんの猫をつれて歩く《猫貸し屋》と出会う。猫貸し屋は睡を、夢でも現実でもない町へと案内してくれる。
和田村陽乃《わたむらひの》は幽霊。 渡部櫛木《わたべくしき》、クッシーはその相棒。 ある日大事なものを失ったクッシーと幽霊陽乃は気付いたら旅に出ていた。 幽霊と旅にいく。 稼ぎながら旅をする二人に行く宛なんてない。 終わりのない旅。 大事なものを失ったクッシーと、幽霊陽乃に目的地はない。 幽霊と生者の二人羽織悲喜劇。
【あらすじ】人が眠って見る《夢》。その夢に関わる商売をする守と、《夢見》になるため修行中の睡。しばらく姿を見せない睡を、守が心配し始めていたころ。睡は、夢で迷子になり帰れなくなっていた。
高2のおれは夏休みに配送センターでバイトした。業務は厳しかったけど、そこで「ランボー」と呼ばれる30代の人と懇意になる。社長だった彼は、バブル崩壊の走りで会社をつぶしていた。やがて世間は本格的不景気に突入し、ランボーにもさらに過酷な運命が待ち受ける。 セッションごとに表題がついています。 1)おれんちの家族 2)バイト先の現実 3)新入りいじめ? 4)アサカワのランボー 5)コレもんが入ってきた 6)4日で消えちゃった 7)お礼参りは求人だった 8)バブル崩壊がやってきた 9)銀行はなんのため? 10)ランボーと飲んだ 11)おれんちもどうなるのだろう? 12)おれの中に生まれたもの