君は人かい?それとも天使かい? ごめんね。僕が翼を折ってしまったんだ。 小説と詩の間。美と現実の間。死と永遠の間。そこに、何があるのかを求める者よ。 超芸術、超新感覚派、または駄作か。 いや、これは革命なのだろうか。
「ねぇ、世界が終わるとしたら何がたべたい?」 神はそう言って、林檎を渡した。 神の瞳を見て悟る。 ああ、そうだったんだ……。 視界が涙で滲む。 この日のために、生まれてきたんだ! 私が林檎を平らげると、神は拳銃を渡してきた。 そうなんだね。 私は銃口を自身のこめかみに当て……。
和田村陽乃《わたむらひの》は幽霊。 渡部櫛木《わたべくしき》、クッシーはその相棒。 ある日大事なものを失ったクッシーと幽霊陽乃は気付いたら旅に出ていた。 幽霊と旅にいく。 稼ぎながら旅をする二人に行く宛なんてない。 終わりのない旅。 大事なものを失ったクッシーと、幽霊陽乃に目的地はない。 幽霊と生者の二人羽織悲喜劇。