焼き場

人の焼き方が上手くなって、三ツ星の焼き手なんて言われたって、
自分が死んで釜の中で焼かれ骨になった後は、誰の骨か見分けがつかなくなってる訳なのだから上手くなろうが無かろうがお骨をぞんざいにさえ扱わなければよかろうと思うのだけれど、

何でも今日の火葬は、有名な政治家で、何かの事件に巻き込まれて死んだらしい。
たとえ俺が呼ばれて行こうが、
焼き上がった後の具合は、
そんなに変わりが無いように思うのだけれど。
場合によっては、骨を粉々にしてしまう場合だってあるわけだしね。

焼き場

焼き場

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • 時代・歴史
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-07-13

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