犬の散歩中に起こる出来事が意外や意外、危険と隣り合わせだったり、女性に声を掛けられたりという、男性の私には興奮冷めやらぬひとときなんですね、これが。
登山から帰ってきてから異様な言動の兄。そして、兄が死んだ。その後、兄の恋人とその妹が行方不明とわかり、謎が増える。僕は真実を知るべく、兄達が登った山に向かった。そこで僕は集落に行き着いた…。
私の家に現れた奇妙な謎の断崖の絵。処分してもまた部屋に戻る恐怖。更には絵の中の女性が現れ日に日に動いている恐怖。私は怖くなりお寺で供養をお願いしたが、効果はなく、絵は壁に浮き出るように現れた。ここからが真の恐怖の始まりであった…。
突然友人のアヤから電話で「”はい、いいえ”を知っているか?」と質問される。そして、私は翌日女と出会い、五つの質問をされる。昨晩アヤから質問されてもすべて”はい”と答えれば大丈夫と助言される。私は助言通り、すべて”はい”と答えたが…。
ハネムーン。珊瑚の産卵する満月の海に遊ぶ二人を、人魚の群れが襲った。男は生物学者として人魚を追い、その成果は着実にあがりつつあったのだが、突如として、警察の手に落ちてしまった。 いわれなき罪を叫ぶ男が暴いたおぞましき人魚の生態。人類に未来はあるのか。男の訴えは届くのか。全てはこれを読んだ者にかかっている。 暴かれた人魚の生態の一例:人魚は上しか向けず、汗をかかない。臍で呼吸をし、常に鼻水を垂らしている 他。
家業だったレース編の技法「波頭の薔薇」を修得することができず、貧困の家庭にいられなくなった男は、職を求めて国で二番目の都市へやってきた。 無為に日々をすごす男は、宿の女主人に「病気に違いないから病院へいくべきだ」と勧め進められ、押し切られる形で病院へかかる。 診察は尋問のように行われ、なすすべも無く療養所送りとなる。 気がつくと男は「串刺し王の玩具」と呼ばれる塔の内部にいた。そこでは、「飛ぶもの達」の集会が行われていたのだ。 出口の無い塔を自由に出入りする飛ぶものたちを尻目に、男は食料を求めて塔の内部をさまよい続ける。なぜ、生きようとするのかも分からなくなった時、遠い日に、母が丹精していたレース編に出会う。男は螺旋階段を駆け上がり、空を見上げる。飛ぶものたちの出現を待って……