鬼探しゲーム
鬼探しゲーム 1時間目
それは4月23日の出来事
僕らはようやく皆仲良くなった。
そんな平和な日も土曜日で終わる。
僕ら31人は帰りのSHRをだるそ~に聞いていた。
悠(あ~だり~、早く終わってくれねぇかな~)
そんなこと思ってた…。だけど…ここからが悪夢の始まりだった。
?『ねぇ?一緒に遊ぼう?』
え……?
今何か聞こえ…
奈「起立!」
うわお!ぼーっとしてた。奈「気をつけ!礼!」
全『さよなら~』
笹「誰かカーテン開けて~」
俺はそのまま帰ってゲームでもするつもりだったのだが…。
扇「え!?なにこれ!?」
慧美「え…?なによ…これ…」
僕が見たものは、いつもの大通りではなく、色がない白黒の世界だった。
えっ?何が起きて……
陽「きゃあ!慧美留!?大丈夫?」
声のした方を見ると海川が倒れていた。
それを合図かのようにだんだん皆が倒れていく。
悠「ちょっと!皆どうしたんだよ!しっかりしろよ!」
皆を呼んでみたが反応がない。
その時またあの声が聞こえた。
?『じゃあ、始めよっか?愉快な愉快な鬼探しゲームを』
次の瞬間、僕の視界は真っ黒になった。
……………………………
丘「うおっ!なんだここ!」
うるせぇ!丘根!ここは教室に決まって…
ちがう。
いつもの教室ではなかった。教室はモノクロで黒板には、赤い字で『愉快な愉快な鬼探しゲーム』
と書いてあり、壁は赤い絵の具だらけだった。
紅「何よここ…」
さすがの紅亜も怖がっている。
笹「皆、落ち着いて下さい!とりあえず出席とります!」
笹「大谷君!」
大「はい。」
笹「小口君!
小「はい…。」
・
・
・
・
笹「横川さん」
奈「はい!」
あれ…?
紅「せ、先生。うちのクラスって、31人ですよね…?」
横川 奈美が呼ばれたのは32番目--
全員が恐怖を覚えた。
1時間目 END
鬼探しゲーム