「こんぴらさん」の名で、知られる四国の「金毘羅宮」には、事情があって、直に、お参りできない人が、愛犬に想いを託して、旅立たせるということが、あったようです。 四国犬の「菊水」(きくすい)号が、偶然、同じ名の幼い主人の病気平癒の発願のために、旅立ちます。
「原発は廃止するべきか」。未来の日本のエネルギー政策をどうするのか。それはむしろ、未来の大人である子供たちが真剣に考えるべきなのではないだろうか。 そう思い立ったある高校教師は、総合学習の課題にかかげる。当初は硬かった生徒たちが、あっという間に白熱の議論を繰り広げ、結論をまとめあげるまでの、3カ月間をスケッチした。
「例えばさ、神社に君が行くとして」 インターネット掲示板で語られた「何でみんな神様の意思の反することをしてるの?」のまとめ話。
今年もまた、怪物のような暑さが訪れ、そして去って行く。 当たり前のように、そしていつもと同じような顔つきの夏だが、去年とは確実に違う夏。 その終焉が唐突なればこそ、鋭く深い。だから痛い。
「兄上が敗れたら、秋月家は終わってしまいます。小夜は喉をかききって死にます。小夜は一見弱そうな女に見えますが、死など恐れない強い女です」「諸星十兵衛に勝てる好機はある。可愛い妹のためにも、小夜のためにも、ボケた親父のためにも、宗一郎のためにもまだ死ねない」