柘榴




どくどくどく


熟れた果実が膨れ上がり


それはまるで心臓のよう


どくどくどく


破裂が訪れることを知らず


その時が来ることも知らず


ぱーん


滴り落ちるその果肉が


そっと終わりを告げた

柘榴

小学校に通っていたときの通学路で、柘榴の果実が堕ちていたときの恐怖と儚さを。忘れられない。

柘榴

  • 韻文詩
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-10

Copyrighted
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