ある都会の街、そこでは不可思議な色のスーツを着た老人が人々の注目を集めていました。 ある日、毎日老人が着るそのスーツの謎を聞き出すために、雑誌記者が彼のもとを訪れます。老人の口から語られるその色の不思議とは…
人間の住む街に侵入してくる獣を森に還す「獣還師」が仕事の主人公はある日、西地方(ノスタルジア)の東街から仕事依頼を受ける事となる。 一見、いつもどおりの順序で終わると思っていた仕事だったが、徐々に平和の背後に住む悪にへと、主人公は気づいていく。光が当る場所には影があり、幸せで溢れる陰では不幸が佇むのだ。ファンタジー世界環で起きる、この世の惨酷さの中での正論。
君には好意を寄せる女性がいる。しかし思いを伝えることができないまま、彼女には恋人ができてしまっていた。それからは強い嫉妬心に苛まれる日々だった。そんな君の心を癒すのは空を喰らう静穏な夜だった。この夜の先にある何かを探す君。そんな彼の前に、ある実態を持たない男が声を囁く。彼は自身を「夜の繋ぎ人」と名乗った。
ある季節を、ぼくは探していた。それなのに、ぼくはそれから逃げていた。深い霧を抜けようと、ぼくは思っていた。それなのに、ぼくはそれから逃げていたのだ。弱いぼくは傘をさし、モノクロームなままの街で逃げるだけだった。君は夜明けのまにまに雨を降らしてくる。コーヒーは苦いまま冷めていく。蓮の花もまだ服をきたままで、蜘蛛の糸も垂れてこない。「さよなら」と言えないぼくが逃げこんだところは、ぼくの知らない街だった。
嫌々参加したハロウィン・パーティー。 そこで出会った不思議な少女。 少女は一体何者なのか。 お化けがイタズラする世界の扉が今開きます!
幸せな家庭をもつ男。 霊感の強い妻。 謎の御札。 真の恐怖とは何か。 戦慄が走る奇術道化師JIGSAWの第二作目。 つい思い出し、恐怖に駆られてしまうようなホラーファンタジー短編小説。 お楽しみください。
西洋風の館に、事故によって妻を失い、娘と二人で暮らす男がいた。 娘との暮らしで彼は、何を捨て、何を見つけるのか。 2年前の事故に隠された事実とは何か。 思わずゾッとしてしまうような雰囲気もありながら、どこか感動できるホラーファンタジー短編小説。 お楽しみください。
読者参加型作品として某イベントに出展しようかと考えています。このサイトでは詳しくは載せませんが是非イベントに来て招待状を獲得して数倍この小説の世界を堪能していただけたら作者としても幸いです。 【注意】 本作では登場人物という登場人物は登場しません。登場人物は読者様ご自身となります。じゃあ、現実的なものを題材に取り扱うのかというとそうでもありません。あくまでも登場人物の私(=読者様)を非現実的な場所へ招待しそれぞれ違う感性を持った方によるpartyを小説内で開いてみようじゃないかというのが本作の主旨です。苦手な方もいらっしゃると思います。私自身、小説投稿にはまだ慣れず、未熟者ですがお付き合いいただけたら幸いです。 party=(客を招待して食事・余興などでもてなす社交的な)会、集まり*英和辞書より
熱帯夜。エアコンも明かりもつけずに暗い部屋に横になっていると、ベランダにある訪問者が現れる。 モリ君と名乗る、巨大なコウモリだった。なんとも礼儀正しく腰がやわらかいモリ君は、横になってるりょう君を夜の飛行に誘う。 ぎらぎらした繁華街の明かり。夜に生きるようになっているコウモリ君にとって、昼のようなネオンの明かりはつらいということ。 りょう君は森に行くことを提案したが、モリ君はその森から来ていた。かつての森と違い荒れ果てた森は、食料もなくただの闇へと化していた。だからやむなく街に降りてきたのだと。しかし、それらを一切責めず自分たちの判断だというモリ君。 そして、自分たちが昼の明るさが怖いのは、暗さばかりをみているからだと。その逆も当てはまり、明るさ・暗さどっちかばかりを求める者にとって、その反対のものには恐怖を覚えると。だからたまには逆さになるといいと伝えて去っていく。
かつてこの世は妖魔が支配していて、人間はその奴隷だった。 優は謎の石板で呼び出した妖魔りりりとともに、魔界に封印された妖魔たちを復活させるために「妖魔ヶ穴」へと向かう。 自殺志願者であり、この世を憎む優はりりりとの契約で、妖魔が復活したあかつきには人間をこの世から滅亡させ、自分も殺して欲しいと頼む。 果たして彼らの目的は果たせるか? ※この作品は「小説家になろう」さんにも重複投稿しています