幼い頃に母を亡くし、静かに高校生活を送る桐沢鏡夜(きりさわきょうや)は、ある日図書室で涼音(すずね)という少女の幽霊と出会う。 永らく現世に留まる涼音を成仏させようと鏡夜は動き出すが、彼を待ち構えるように醜悪な悪霊達が現れる。 歪んでいく日常の中、果たして鏡夜は彼女を無事に成仏させる事は出来るのか。
普段、私たちが頭の中で無意識的に発している言葉をどうにか文章でとらえられないか、という意図で書いた短編です。 忌憚のないご意見をいただければ幸いです。
捜査一課、特殊班の安藤に相談を持ち込んだのは、大学の後輩、吉川。彼が今付き合っている女性の子供が誘拐されたかもしれないというものだった。