モノづくりには、たくさんの人の思いが詰まっている。案の製作者、それの具現化に努めるモノ。パーツ提供をしてくれるモノたち。勿論、モノづくりの企業のトップも言わずもがな。 …だが、ごく一部のヤツのせいで、酷い目に合わされているモノも居るようで。
弟に密かな思いを持っている姉が。 ある日、引き出しから思い出の万華鏡を見つけ。 それを弟の部屋と持って行くと、その万華鏡をキッカケにして。 弟を相手に、妖しい行為を行う物語。
Pixivで連載していた『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の八雪逆行モノを、再編集した総集編です。
湖のほとりにはスケーターズ・ワルツが流れていた。この町ではスケートがうまくすべれるかで人生が左右する。ベンは町の名士の娘ジルと結婚した。気づけば年をとっていた。ベンは二人の思い出を取り戻すために湖にでかけた。
芝生の広場には一定の間隔ごとにカプセルが並んでいた。[39]番。それが彼にあてがわれたカプセルだった。カプセルの中で彼は様々なバーチャル世界を体験する。そしてそこにはいつも彼女の視線があった。突き刺すような恐ろしい視線だ。やがて、彼と彼女との関係性が明らかになっていく。それは、殺す側と殺される側という役割だった。繰り返し、繰り返し、その役回りは襲ってくる。逃げることはできない。
結婚は難しい。僕は彼女にプロポーズをした。彼女は僕と結婚をしたくないわけじゃないらしい。でも、したいわけでもないらしい。女は未知の生物だ。かわいい顔をして何を考えているかわからない。結婚生活、それは未知の生物との限りない戦いだ。僕はその権利を勝ち取るため、カンガルーに会いにいった。
死のまわりシリーズ3/3話。我々は愛を体験するために、この世界に生まれてきたのだろうか。愛を感じるためにはやはり、死というルールは不可欠。死の場面で体験した感情とは。死のことの物語。
きりんは僕の通う店にいた。「首が長いからきりん。そう覚えてね」彼女は言った。彼女の願いは叶えられた。 けれど、願いが叶い過ぎた彼女は不安を抱えている。彼女は心配のあまり深刻な不眠症だった。 僕は間もなく死を迎えようとしている。築き上げた莫大な財産に意味がなくなるのだ。 最後に僕らが望んだのは、ささやかなもの。