深い森にあるとされる館、そこの主である姫は変わり者として有名だった。 曰く人を食す化け物だと、曰く人殺しの快楽に落ちた犯罪者だと、曰く人を美術品に仕立て毎夜眺める奇人だと。 どれもこれも彼女が普通でないことを物語っている。そんな彼女にかかわることになるある数人の男の子たちのお話。 ※多人数視点。一人が死んだら次の物語が始まる構造をしております。 現在名もなき子→ となってます初の試みではありますがよろしくお願いします。
桜のシーズンになりました。当作品は、エッセイというよりはコラムに近い作品です。なお、タイトルの「セリーズ・エ・ローズ」は、フランス語で「桜とバラ」という意味です。
入学早々、私の席に変な男が座っていた。入学早々、「毒でも盛りますか?」と言ってきた女(不思議系)。入学早々、階段から転んで骨折した男が隣の席だった。変な人間ばかりに囲まれた私は何を思ったのかフラフラとなんとも思っていなかった美術部の前に来てしまう。そして、そこにはあの三人が勢揃いしていた。気付いたときにはもうすっかりあの三人の色に染まりまくっていた。私達のたまーに非日常な毎日が始まる。