のんびり超短編集
不定期(不安定)更新の超短編集です。
この作品は小説家になろう、クランチマガジンにも投稿しています。
時間切り取り
時間は切り取れないのか?と何度思ったことか。
眠い・・・、眠すぎる・・・。
今は7時15分。最低でも18分には起きないと学校に確実に遅刻する。
昨日はあんなに無駄な時間があったのに・・
でももし本当に時間が切り取れたらどうなるだろう?
***
眠い・・・眠すぎる・・・。
確か昨日の18時半から20分程時間切り取ってあったな・・。
+20分
20分後
眠・・・
もっと時間切り取ってなかったっけ?
無いか・・・。
あっでも貯時間しておいたのがあったな。
+10分
まだ寝たい・・。
もう貯めといたのも無いか。
***
だめ人間だな。
もう起きるか・・。はあ・・。
瞬間移動
ここから向こうまで瞬間移動したらどうなるだろう?
今は学校からの帰り道、ここは商店街。
この商店街は入口から出口までの距離が長い。長すぎる。
週5で通過してるためもうさすがに見飽きてしまった。
なんとなく暇なので、もっと楽にこの商店街を通りぬけられる方法を考えて見ることにした。
真っ先に頭浮かんだ方法は瞬間移動。
非現実的な方法だが、確かに一番楽である。
しかしこれには問題点が多くある。
その一つが目立つということだ。
いきなり真横に人が現れたら誰でもびっくりするであろう。(異論は認めない)
これの解決策としてまず挙げられるのは、目立たない所に移動するということ。
だがこれにも欠点がある。
もしもそこにひとがいたら?場所を変えた意味が無い。
結局最終的に出した解決策は目立つのが嫌ならするな、ということだった。
今までの苦労をすべて泡にしたこの答えは、あまり俺の中では納得はしなかった。
またいつか、考えて最も良い解決策を考えてみよう。
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