«R18.NL.月島蛍»君は誰にも渡さないからネ
どーも、みくおです。
ハイキュー!!にハマっちゃってね。ww
イナズマイレブンとかの超次元と違って、真面目に炎とかも出さずに懸命に出す人間性がとても格好良くて。
で、その中で月島が格好よくて格好よくて………www
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貴方は月島と同じクラスで、女子に人気があるし、勉強もバレーも上手い月島に軽い恋心を抱いてしまったところから始まるよ~。
少しだけ違う
「……体育つまらん!!!」
絵を描くのが好きでインドア派の自分は体育を終わった後友達と喋っていた。
「もうマジ陸上とかふざけすぎでしょwww水泳まだかな~」
友達は愚痴を吐く。もうそろそろ夏だ。
「水泳も出来ないウチはどうすればいいのよw」
そんな自分も文句を吐き捨てる。
ふと周りを見渡す。
『ねぇねぇ月島君、頭いいんでしょ!?数学教えてよ~』
「…………自分でやりなよ」
『いいじゃ~ん教えて~』
沢山の煩い女子に囲まれる人影。
「お前ら、ツッキーに構うな!!ツッキーは今考え込んでるんだ!!!多分!!な?ツッキー♪」
「うるさい山口」
「ごめんツッキー!!」
静かで無愛想な月島と仲が良さそうな山口。
いつも確かにこんな会話が殆どだけど、何か月島の様子がおかしい。
何か女子が近づくと嫌味を言う月島。
しかし、今日は何も嫌味を言わずヘッドフォンをつけてずっと天井を見上げている。
「なぁ!!月島!!!今日って鍵当番誰~!?」
違うクラスの日向だ。同じ男バレらしいけど…
「……今日は王様じゃないの?」
「日向、今ちょっとツッキーは……」
「うるさい山口」
「ごめんツッキー!!」
「まぁいいや、分かった!!!体に気を付けろよなー!!」
やっぱおかしい。て、言うか王様って誰だ……
自分は月島を見てると何故か腹が立つ。勉強も運動も出来るなんてチートじゃないか。
強がってそうでムカつく。
月島とはそんなに会話したこと無いし………してやった事と言えば落としたシャーペン拾ってあげた位だね。
また、今日も放課後になって帰るんだ。
山口からの呼び出し
荷物を片付け、挨拶をしたら先生が呼ぶ。
前話してた専門委員会の会議ファイルの事について話した。
今日は家に帰って寝ようと思ったんだけどねぇ………畜生……何で自分は委員会に入ったんだ………
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「なぁ○○!!!」
ファイルの話を終わらしたあと、山口が自分の苗字を呼んできた。
「何?山口にしては珍しいなオイ」
「ツッキーがさっき探してた。昇降口で待ってるってさ。お前ツッキーに何したんだ?」
「へ?月島でしょ?何もしてないわ」
「俺と一緒に帰るって言ってたのに……ツッキー……○○!!ツッキーに何かしたら許さねぇぞ!??」
「知るか!!何もしてないって……;」
とにかく、山口が言っていた昇降口に行くことにした。
無論、ヘッドフォンを耳に当てて雨の降る外を見ている。
自分は一瞬らしくもない月島を見て立ち尽くしていたが、すぐ此方の方を気付いた。
こっちに月島が歩いてくる。
「キミ。先生と話すだけで遅いヨ?」
「あはは、すまないすまない。話長くてさー……早く帰ろうと思ったらいきなり山口に呼ばれて昇降口に来て…………で、何?とりあえず手短n」
【手短に】の言葉を言い終えない内に月島が言葉を発する。
「早く帰りたいのに待たせてごめんねー。実はね、ウチのバレー部の日向がキミの事好きらしいんだヨ。だから最近こっちのクラスによく来てたって山口が言ってた。山口が言えばいいといったんたけどサァ…『そういうの無理!!』って言うから。んで、本題なんだけど…………」
月島が自分にグンと近付く。背の差20cm。上から見下ろされる気分はムカつくが、顔面が近い。
「…………僕、キミの事好きだからさー。日向にそんなキミを奪わせたく無いんだよね~。可愛いし」
自分の髪を撫でる。
「サラッサラ………僕のモノにしたい」
「な………え………ちょ……」
動揺して数秒言葉が発せられなかった。
「え、あ、あぁぁ…考えさせて!??いきなり過ぎて何も考えられないって!!!」
自分は逃げるように上履きを履き替えた。
最大のミス
「………あれ」
自分の出席番号の傘立てに挿しておいた青い傘が無い。
「あー○○。その傘、これ?」
月島は傘を差し出す。
「あ、それそれ。取っといてくれたんd…」
「返すとは言ってないよ?」
月島は傘を上に突き上げる。
身長が足りない為、傘に手が全く届かない。
「だああぁあぁっ、畜生っ!!」
「可愛い。」
「傘返してほしいの?」
「もういいよ……スクバに折り畳み傘入ってる筈だし……」
月島と傘を放置し外に出てスクバから折り畳み傘を取りだ………………
したものは傘と素材が同じような自分の筆箱だった。
月島の目の前には水色の筆箱を濡れながら天高く掲げる○○の姿だった。
「ちょっ…………www何やってるの……?ww風邪引いちゃうよ………?ww」
「な………………………」
一昨日も雨が降ったので、その時に折り畳み傘を部屋に吊るしてたままだった。
呆然としていた自分に自分の傘を差している月島が近付いてくる。
「実は僕も傘忘れてるんだよね」
「え!?傘二つも無いし………」
「この傘に入れてあげるから条件を聞いてよ」
「…は!?何言ってるの月島っぽくない………それウチの傘だし………」
「これから蛍って呼んで。教室でも如何なる時も。あと僕の言うこと聞いてね。」
「……アイス奢るとか?」
「知らない。僕君を絶対に他の人に渡したくないんだよネ。」
「もしも条件を受け入れてくれなかったらー…君ビショビショに濡れて折角描いた絵も滲んじゃうしー。これから日向の事が好きって広めようか?」
「好きじゃない男子を好きだと広められるって………ウチの傘なんだけど……
分かったよ………入ればいいんでしょ…?」
「最初からそれでいいんだよ。さ、帰ろ?」
「………月島め…」
「蛍ね」
「…………蛍」
こうして、月島………蛍と自分の奇妙で謎に満ち溢れた学校生活が始まったんだよね。
相合い傘
烏野高校から出た自分と月……蛍。
正直もう何がなんだか意味が分かっていなかった。
何が「日向にはキミはやれない」だよ………訳ワカメ……
「あ、そうだ」
月島が足を止める。
「○○ってさー、ファーストキスっていつ?」
は?
「…は?」
思ったことが簡単に口に出る。
「キミってばー…結構鈍感なんだネ。だって○○、影で凄い人気なんだよ?」
「え?そうなの?最初は男子もいたけど今は周りに全然男子いないんだけど?」
「僕が消した」
ヤンデレかーッ!!!??
「へ?蛍が?」
「うん、とりあえず影で山口と色々やってたヨ。」
ますます分からん。結局こいつは何がしたいんだ?
「意味分からん………で、それとファーストキスが何の関係があるっての?」
「元彼とかいそうだし。僕の知らない間に何かしてないかなーって。心配なんだよね」
t…蛍が歩き出す。
「……蛍って意外に心配性?」
もう蛍って呼ぶのが慣れてきて怖い。
また蛍が止まる。
「キミねぇ…………………」
蛍が背を中腰にして上から目線でこちらを見つめる。
「そんなこと言ってるとサ………キミの危険が縮まるだけだよ?」
何らかの狂気を感じる。
今すぐにでも何か起きても不思議ではない。
「何?私を殴るの?」
躊躇なく聞く自分。
蛍は呆れて表情で立ち上がる。
「もー………少しは怖がってもいいでショ?面白くないなぁ……」
そろそろ自分のアパートが近い。彼処の曲がり角を左に曲がれば直ぐだ。
「あ、キミもこっちなの?」
「……」
嘘だろ。どういうことだ。
でもこっちは左に曲がって二軒目のアパート「黒茴」だ。
「え、キミの住んでるとこってココだったの?隣だししかも僕の部屋からキミの部屋見えるよ?」
「は!!??何それ!!?」
ちょっと待て、ちょっと待て、カーテン越しに見えていた背の高い奴って蛍だったの!!??こんな良い家に住みやがって………
「そうかー…僕部活の朝練で早く出るし……帰りは帰りで遅いし………今日は部活丁度無い日でしかもキミを待ってたし。大体○○ってサ、最近になって引っ越してきたでしょ?」
「え?あぁ、まぁね。今一人暮らし」
「親は?」
親………
「ぁ……………ハハッww実家が遠くて…」
咄嗟に蛍に顔を両手で包まれるように掴まれる。
「………………苦笑いバレバレ。耳も赤い。」
「……………」
「言ってよ?………言わなかったらどうしようか………」
「親は一ヶ月前交通事故で………親戚とは縁切ってるし……一人でバイトして暮らしてる……」
自白。
「へぇ。淋しそうだネ。泊まろうか?」
完全無視するかと思ったら何いってるのコイツ。
「勘弁して……」
«R18.NL.月島蛍»君は誰にも渡さないからネ
暇があったらどんどん更新していきマッスル