荒俣宏先生が執筆された「帝都物語」。かの伝説の小説を読み、もし主人公「加藤保憲」がこの時代に現れたら…。そんな妄想をしているうちに、妄想は膨れ上がり、生まれて初めて、筆をとってみることにしました。 本作は、「帝都物語」の登場人物を同名の人物を登場させていますが、荒俣先生の作品とはまったくの別物、別の世界として書いてございます。 -あらすじ― 現代の東京。「ある出来事」をキッカケに刑事・加藤保憲は目的の見えない怪事件に巻き込まれていきます。事件解決の先に見えるのは… 魔人降臨を目論む謎の組織との戦い。「真に平和な世」は訪れるのか…。 -そして僕のつぶやき- 現在、序章・一章は書き終えていますが、頭の中のプロットは8章分… 仕事の合間に書き溜めて、序章・一章を書ききるに要した時間は1年。 はたして、僕は書ききることができるのか?!
「お会計は五万七千八百九十二円になります」「えっ!」 渚は改めてスーパーのカゴの中身を見た。夫の恵介の給料日だから、久しぶりにすき焼きでもしようと材料を買ったのだが、うっかりして無広告の肉を入れてしまっていた。恥ずかしいが商品を交換するしか...