奪う

行間に鳴いているのが秋の虫 花火が一つの詩であるとして


眠ってる赤子に青のミニカーを握らせ思い直して奪う


上腕に上腕二頭筋はあり君は言い訳せず生きたまえ


年齢がだんだん重くなってくる 三十三 見つめても減らない


「がんばろう東北」雨のトラックにはねとばされた水避けきれず

奪う