刻む
白い足跡を 少しだけ残す
不甲斐なさを描きながら
「何もない」と呟きながら
何となく刻まれていく時
私の自由は ビルの中にはなく
薬に頼る 依存する
眠りさえ管理する感覚に
孤独を落とした
雪の綺麗な 空気の澄んだ
星空の下 火を灯して
少しだけ呼吸 吐息
言葉では表現しきれない
何をみて 何をきいて
何を失って 何を得た
何度も傷つけて
無を手にした
だけれども
色のない世界はやはり息苦しい
陸にあげられた
海豚のように
「虚しくならない?」
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