3度に渡る世界守衛戦を制した黒白の魔導士たちは平和を楽しんでいた。 “悪霊”、それは再び訪れる悲劇を揶揄していた。 様々な人や神と接し、王にまで成長したジェイクは、また多くの悲しみたちから「愛情」の本当の意味を知る。
マキタを罠に嵌めたのは、銀河屈指の富豪惑星ジュドー星当主のサビアだった。 連邦と組んだ軍事国家ラビド星に陥れられたジュドー星は、国の宝を譲渡しなければならない瀬戸際に追い詰められていた。ところが和平調停にて渡す筈の宝を持って、ここギーンに赴いた使者が、旅客船の事故によりある星に漂着してしまったと言う。 〈ブレイザークロス〉。連邦、帝国双方から畏れられる閉鎖星系にだ。 脅迫と表裏一体のマキタへの依頼は、その閉鎖星系から、使者と宝とを引き揚げるというものであった。 そして〈ブレイザークロス〉は、マキタにとっても特別な意味を持つ場所であった。 ビジネスライクに振る舞おうとしながら、実はマキタを憎からず思い、彼を大変な事態に巻き込んだことを悔やんでいたサビアに会うために、警備陣ひしめくホテルに、マキタは単身潜入していく。
どうして夫は毎日帰りが遅いのだろう。忙しい忙しいって言うけど、それならもっと残業代がついても良さそうなものだ。それを聞くと「仕事が終わらなくて自主的に残っているのは、残業として認められないんだ」って。それって『サービス残業』もいいところじゃない…