旧き名の宿命を甘受する男。 名もなき力のまま世を生き抜かんとする男。 「寵臣はやがて魔王を弑逆する」 明智十兵衛光秀と織田三郎信長の物語。
福知山に百八寺と呼ばれる寺があった。住民は住職に何でも相談したが、相談に訪れるのは人間ばかりではなかった。茸たちのよい相談相手でもあった。
ある高校の吹奏楽部のトランペット吹きの話。 2nd吹きとして舞台に上がることが多かった朝比奈先輩だがコンクールではトップを任されることになった。朝比奈先輩とその周りのトランペット吹きの物語
「その日、ボクは、肉体を捨て去りました。」 天使から人間に生まれ変わった少年が、また、天使に還るまでの物語。『その日、俺は、くだらないことをしてしまいました』 弟を救うことができなかった兄の物語。
『世界の悪』の弱みと思われる何かをつかむため、セイリオス学院へやってきたA級犯罪者たち。 偶然にも核心に迫ったが、その時予期していなかった事が起きる。 一方、『魔境』の封印を進めるフィリウスたちの前に別のS級犯罪者が現れる。 激戦の予感の中、その犯罪者が衝撃的な事を告げ――
ツイッターにて参加している #文披31題 という企画への参加作品まとめです。 企画主催:綺想編纂館(朧)さま/@Fictionarys
これは、ある冬の寒い日のこと。 人の深層心理の映像を描き出すことの出来る青年画家「スミカ」の元に、一人の少女が訪ねる。 少女の名は「ヒナタ」と言った。 ヒナタは人の意識の上に降り積もる雪を見る事が出来るという。 そして彼女は、亡くなった親友「ヒカゲ」との思い出の絵を描いて欲しいと申し出るのだった。 スミカの手によってやがて浮かび上がる一枚の絵画。 しかしスミカは、その絵に僅かな疑問を抱いていた。 あまりに美しすぎるのだ。