門の向こうの景色は忘れはしない記憶。だが、その景色はもはや言葉で表せる美を越えていた。ただ、生まれてきてよかった、生きていてよかった、今日この日のために生まれたんだ、ありがとう、愛しています。そんな心になった。人生最大の歓喜。きっと僕はこの日見た景色、聞いた音調、抱いた心根の美しさを越える経験はもうないだろう。それでもいいんだ。僕はいずれラカン・フリーズを生み出す。そのために創作しようではないか。
本論文の目的は、数々の思想的または科学的な文献や事実を援用しつつ、ポオが最晩年に書いた著書『ユリイカ』とウパニシャッド哲学を比較することで、真理とは何かを明らかにすることにある。
本論文の目的は、なぜ科学の栄えた現代で哲学や形而上学、宗教などの非科学的な方法での真理の考究が求められるのかを示すことにある。
全ての始まりたる所以の究極的な真理を『神のレゾンデートル』と呼ぶことにする。以降、リグ・ヴェーダ賛歌『宇宙開闢の歌』やウパニシャッド哲学をはじめ、幾つかの文献を参考にしつつ、『神のレゾンデートル』を追求する。
神について、私はアートマンやブラフマン、梵我一如などの概念が神並びに真理に通ずる理解だと思っている。
神の生まれた意味は何だ。神には親がいるのか。いいや、神は唯一物。絶対存在。だから神は自身のレゾンデートルを知ることはない。だから代わりに僕が探すよ。