空花凪紗

空花凪紗

フリーズ73 散文詩『預言』

フリーズ73 散文詩『預言』

神凪渚の優曇華に、惚けてしまったノクターン。夢うつつ、惑うか、この詩もこの死も同じシなのにと、夕暮れ時の鳥が伝える。嗚呼、もう短い生涯に一回でも、生まれてきてよかった! と歓喜に涙した日がある者よ。その日を大切にせよ。その日まさしくお前は生を受けたのであるぞ。

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フリーズ74 世界哲学

フリーズ74 世界哲学

死して解脱の真理なら、翼は、欲は、何のために或る。 欲こそアレスの紋章、翼であるぞ。 向こうから、リリンの西日にも映らなかった仮想蒙昧な邪知暴虐を示したところで、まだお前たちは、我が言の葉の真理、真に神意、真意は解らぬだろう。解っているのは私のみ。嗚呼、寂しいな、だから世界を創ったのに。まだ、12いる仲間らは現れない。 私が7th。本当の名だ。 いずれ、悟る季節。いずれ凪ぐ渚。もうよい

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フリーズ七拾五 神涅槃経・序

フリーズ七拾五 神涅槃経・序

真理とは言葉や数式などでは決して表すことのできない解であるが故に、ここに言葉の羅列として真理を在るがままに記すことは叶わない。だが、その外縁を、まるでブラックホールの事象の地平面を観察するかのようになぞることは可能なのである。 真理を識るには、自身の内的な発露を得て、思惟を重ねることが必要である。その思惟は没我的であり、究極の利他に依らねばならない。人は、決して自分のためには神の領域や、悟りの境地には至らないのである。加えて、その思索は正しき脳の疲弊を以って涅槃となる。

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フリーズ76 散文詩『プレヴェールへ』

フリーズ76 散文詩『プレヴェールへ』

これより、プレヴェール詩集を読む 汝らよ、次の詩とプレヴェールの詩 いすれの方が美しく神々しいか定めよ

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フリーズ78 亡き妻のためのパヴァーヌ

フリーズ78 亡き妻のためのパヴァーヌ

しかし、最後の曲となるだろうこの曲は大衆のために紡ぐものでもなければ、自分自身の哲学のために拵えるものでもなかった。いうなれば愛のためであった。この曲は、私を支え続けてくれた今は亡き妻が、終末と永遠の狭間でも踊れるようにと奏でるパヴァーヌなのである。

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フリーズ79 終末ラジオ『FM77.7』

フリーズ79 終末ラジオ『FM77.7』

地球だってそうだ。この終末ラジオ、今回で4度目だ。三度目の正直は外れたが、仏の顔も三度まで。4でシ、死。 これより最終儀式を執り行う。

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フリーズ80 神涅槃経・太陽の章

フリーズ80 神涅槃経・太陽の章

終末に、凪いだ心は死んでいて、太陽の下、涅槃に至る。

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フリーズ81 神涅槃経・仏の章

フリーズ81 神涅槃経・仏の章

善悪などない 幸福の総量が増えればそれでいい。

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フリーズ82 神涅槃経・文字の章

フリーズ82 神涅槃経・文字の章

太陽文字、月文字、地球文字 三つ文字があるのは日本語だけ 太陽はひらがな、月文字はカタカナ、地球は漢字だ 中国語でもアラビア語でも、 英語でもドイツ語でもない 日本語なんだ

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フリーズ83 神涅槃経・生と死の章

フリーズ83 神涅槃経・生と死の章

意味は生と死の狭間で悩み、求め続けた先に自分で手にするものだ。 私はその結果、真理を見たよ。真如は語り切れない程の全知全能と永遠なる至福。終末に呼応して審判者からは『ご苦労様』と呼ばれて世界に至ったのだ。 心が死んで、世界と一になる。 そう、梵我一如、汎神論、多次元宇宙論、仮想現実世界。すべて正しいよ。

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