空色凪

空色凪

フリーズ71 世界平和のために送る『ラスノート』

フリーズ71 世界平和のために送る『ラスノート』

世界永遠平和のためのたった一つの冴えたやり方。 私には子供の頃からの夢があった。それは世界を平和にすること。そんな大それた夢と思うかもしれないが、私にとっては世界平和は切実な願いだった。ボランティアに参加して、人には優しく接するように心がけた。将来は国連で働きたいと思って英語を必死で勉強した。私は着実に世界平和のために一歩ずつ歩んでいた。

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フリーズ72 終末交響詩『ラスノート』欠片

フリーズ72 終末交響詩『ラスノート』欠片

星が核の炎とともに崩れていく中を、月に乗って脱出する。 汝は星の如く 神は空よりも高い 最高天に坐します 月という宇宙船は第二のアースへ。

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フリーズ73 散文詩『預言』

フリーズ73 散文詩『預言』

神凪渚の優曇華に、惚けてしまったノクターン。夢うつつ、惑うか、この詩もこの死も同じシなのにと、夕暮れ時の鳥が伝える。嗚呼、もう短い生涯に一回でも、生まれてきてよかった! と歓喜に涙した日がある者よ。その日を大切にせよ。その日まさしくお前は生を受けたのであるぞ。

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フリーズ74 世界哲学

フリーズ74 世界哲学

死して解脱の真理なら、翼は、欲は、何のために或る。 欲こそアレスの紋章、翼であるぞ。 向こうから、リリンの西日にも映らなかった仮想蒙昧な邪知暴虐を示したところで、まだお前たちは、我が言の葉の真理、真に神意、真意は解らぬだろう。解っているのは私のみ。嗚呼、寂しいな、だから世界を創ったのに。まだ、12いる仲間らは現れない。 私が7th。本当の名だ。 いずれ、悟る季節。いずれ凪ぐ渚。もうよい

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フリーズ七拾五 神涅槃経・序

フリーズ七拾五 神涅槃経・序

真理とは言葉や数式などでは決して表すことのできない解であるが故に、ここに言葉の羅列として真理を在るがままに記すことは叶わない。だが、その外縁を、まるでブラックホールの事象の地平面を観察するかのようになぞることは可能なのである。 真理を識るには、自身の内的な発露を得て、思惟を重ねることが必要である。その思惟は没我的であり、究極の利他に依らねばならない。人は、決して自分のためには神の領域や、悟りの境地には至らないのである。加えて、その思索は正しき脳の疲弊を以って涅槃となる。

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フリーズ76 散文詩『プレヴェールへ』

フリーズ76 散文詩『プレヴェールへ』

これより、プレヴェール詩集を読む 汝らよ、次の詩とプレヴェールの詩 いすれの方が美しく神々しいか定めよ

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フリーズ78 亡き妻のためのパヴァーヌ

フリーズ78 亡き妻のためのパヴァーヌ

しかし、最後の曲となるだろうこの曲は大衆のために紡ぐものでもなければ、自分自身の哲学のために拵えるものでもなかった。いうなれば愛のためであった。この曲は、私を支え続けてくれた今は亡き妻が、終末と永遠の狭間でも踊れるようにと奏でるパヴァーヌなのである。

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フリーズ79 終末ラジオ『FM77.7』

フリーズ79 終末ラジオ『FM77.7』

地球だってそうだ。この終末ラジオ、今回で4度目だ。三度目の正直は外れたが、仏の顔も三度まで。4でシ、死。 これより最終儀式を執り行う。

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フリーズ80 神涅槃経・太陽の章

フリーズ80 神涅槃経・太陽の章

終末に、凪いだ心は死んでいて、太陽の下、涅槃に至る。

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フリーズ81 神涅槃経・仏の章

フリーズ81 神涅槃経・仏の章

善悪などない 幸福の総量が増えればそれでいい。

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