僕はたくさんの人に守られている。たくさんの存在に守られている。有名だとか無名だとか関係ない。なにより大切なのは僕が僕であること。ありのままの自分を愛すること。それがニーチェの愛した運命愛なのだから。僕は僕のままでいい。変わろうとしなくていい。そうだ! あの冬の日の僕は、真に愛に満たされていたんだ。それは自己愛。自己愛としてのヘレーネは、天上楽園の乙女。あの日、マンションの屋上で高らかに永遠の愛を歌った。
『そうか。僕は真理を知るために生まれたんじゃない。生まれた理由を知るために生きるんだ。そして、それが生きる歓びなんだ』
社会主義者VS資本主義者 だが、そこにまさかのあの人が登場? そして、話はあらぬ方向に! 偉人たちが世界平和のために暗中模索する話。クソベタなラストを見逃すな!
アスラの民は風の民。楽園を目指して旅をする。だが、その旅の末に……。 あらすじ ライラはアスラの民の少年。空飛ぶ船に乗って、風と共に生きる彼らの旅はもうじき終わりを迎えようとしていた。しかし、旅の終わりが近づくに連れてライラは変な夢を見るようになった。そしてそれは彼の意中の相手メルも同じだった。 巫女の血を引くメル。メルは使命を果たそうとしていた。しかし、それが世界の終わりに繋がると知ったライラはメルを止めようとして……。
あの日の光景を忘れない。 雪の降るアラスカの海岸。二人で見たかった雪が降りしきる中、イーゼルを立てて、僕は君の絵に「赤」を加えていく。病的に白い君の肌を優しく包み込む赤い花。全てよ繋がれ、この刹那に。