――あの方が蜘蛛だとは気付いておりました。そして、私は所詮それに喰われるだけの虫けらでしかないことにも。 "私"が出会った、人形めいた”彼女”の話。
先日、萩原孝一さん(『スピリチュアル系国連職員、吼える!-ざまあみやがれ、今日も生きている / たま出版』著者)とお話ししたときに、今の日本は諸外国との問題解決において『戦う姿勢で対応してはいけない』とおっしゃっていたことが印象に残り、その数日後にこの物語が浮かんできました。 萩原さんのような仕事をされている方と違い、庶民の私は自分が世界の問題に関わっていると感じることはありません。でも、今までどこか当然のこととして承認してきたことに対して私のような庶民レベルの意識が変わったとしたら、もしかしたら今と違う世界ができるのかもしれない… そんな風に感じたのです。
九つの種族が暮らす大陸、フェレリア。 大陸は、いくつかの国に分断されていた。 人、エルフ、ドワーフが支配する文明と秩序の国、アルタイト。 通称、「輝ける青き大地」 オーガ、獣人、ケンタウロス達が支配する自然と混沌の国、タステリア。 通称、「躍動する赤き大地」 そして、魔人とオーク、ジャイアント達が支配する自由と暴虐の国、エルドロン。 通称、「踊り狂う黒き大地」 それぞれの国には、起源を一つとする神話があった。 大陸の王位には、王剣に選ばれし者が継ぎ、そしてその者が、いずれ起こる戦火の時代、剣をかかげて分かたれた種族達を一つにする、と……。 この物語は、アルタイト領の町キリアスに住む一人の少年が、数奇な運命を通して世界を旅した物語。 やがて、彼の運命は、神話世界の伝説へ、密接に絡まっていくことになる。
宿命的な状況で向き合う、恋人同士の葛藤、そして悲劇。 5分ほどで読める掌編です。 逃れようのない冷徹な空間で、至高の愛が試されます。
2013年インフルエンザAに罹ったときの記録。 高熱が出ながらも、薬で熱を下げるのではなく、治癒力を利用しながら解熱へ向かう 自分を信じてみました。 熱のためではない妄想も挟みつつ、インフルエンザに罹ることすらも経験の一部として 人間って成長できるんではないかなとか壮大なことを書いてみたりもしてみます。
村のはずれの神社に住まう嬬恋真耶は一見清楚で可憐な美少女。しかし居候の金子あづみは彼女の正体を知ってビックリ! 冬休みを利用して親元へ遊びに行った真耶・花耶・苗。そして苗の実家である横浜の大邸宅で三人と一夜を過ごしたあづみ。この四人で今度は真耶たちの実家である嬬恋家へ行くことに。今度はどんな事実が明らかになるのか、って真耶たちの母親は登場済みなのでさほど驚きはないという噂も。
『いつわりびと空』二次創作作品。空さんを巡るこの5人で言えばカップリングというよりもう五人夫婦という単位がいいんじゃないかなという妄想。馬・猫・兎・鰯×狐。いわゆる『腐向け』な内容ですので、腐向けがダメ、単語の意味が判らないという方はスルーして下さいませ。
僕は誰もいないはずの空き教室に人の気配を感じて立ち止まった。何か重いものを置く音が、かすかに聞こえた気がしたのだ。 机の修繕を行う少女と、好奇心の強い少年の物語。
この複雑極まりない現代社会において、生きる意味を見つけられる人はどれくらいいるのでしょう? 例外無く私も見つけられない一人です。 ふと現実逃避したくなる、現実と妄想の狭間で現実感の無いまま生きている。 そんな中高年のオヤジが主役の物語。
村のはずれの神社に住まう嬬恋真耶は一見清楚で可憐な美少女。しかし居候の金子あづみは彼女の正体を知ってビックリ! やってきたきた冬休み。雪国木花の冬休みは東京より長いので、みんな遊びに行く気満々。ただ中にはこれを機に帰省しようという子もいるわけで。親元を離れている真耶は当然だが、地元育ちと思っていたあの子が実は横浜出身だった。それに伴って分かった彼女の秘密とは?
いつからだろう。 僕は、ただただ、普通の生活が欲しかっただけなのに。 いつから、ありえないことに足を踏み込んだのか。 村人から忌み嫌われている少年と、村人を心のどこかで良しとしない異質な少女。 それでも少年は、大切なものを守るために村人を許し、異質な少女は無力な自分を嘆く。 そして二人の契約が更新されるとき、何が起きようとするのか。