探偵アリアの憂鬱 memory2
はい!
飛翠です!
探偵アリア memory2!
頑張ります(`・ω・)キリッ
1.また事件 叶波side
はぁ…今日は日曜日だ…。
アリアさんはいない…。
最高じゃないですかッ!
…と、思っていたら電話が鳴った。
「はい、叶波です。」
…噂をすれば…
「おい、叶波、アリアだ」
…
「…何があったんですか?事件ですかー?」
「おぉ、よくわかったな…事件じゃないが依頼だ」
…日曜日が…
俺の日曜日が…
「…そうですか…俺は何処に行けばいいんですか?」
「私は今、叶波の家の前にいる」
「…えぇぇぇぇぇえ!」
驚くさ、驚くよ。
あのめんどくさがりのアリアさんが…
わざわざ俺の家の前に来るなんて!
よほど良い依頼なのだろうか?
「って、ちょっとまってください!今、いきますから!」
床に滑りそうになりながら俺はダッシュで玄関に向かった。
ガチャという音がなり、ドアが開いた。
「叶波、さっそく行くぞ!」
「えっ!ちょっと待ってください!」
部屋に戻り、荷物を持ってきてまた玄関に戻った。
「よし、行くぞ!」
「はい!」
やっぱり早足なアリアさんに小走りでついて行った。
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2.…どういうことだ? 叶波side
アリアさんの後をついて行って、ついた先は…。
歩いて約10分くらいのところにある家だった。
俺の家の近所だな~と思ってたら、アリアさんがインターフォンを鳴らした。
「はぃ…」
周りの音にかき消されそうなほどの声がした。
可愛い声だから女の子かな?
「アリアだ。来たぞ」
アリアさんがいつもの口調で言ったら
「アリアさん!来てくれたんですね!」
急に元気になった。
バタバタ廊下を走る音が聞こえる。
「アリアさん!」
ドアが開いた。
声の通り、とても可愛らしい女の子が出てきた。
いやいや、勘違いするな。俺はロリコンではない。
「おぉ、久しぶりだな」
「はい!」
…俺は空気か…
この間がつらい…
突然、アリアさんがこっちを向いていった。
「おッ!そういえば、叶波がいたんだった!」
…俺の存在は消えてたんだな…やっぱり…
女の子が首をかしげて?という顔をしている。
「えっとな…こいつは奈々原叶波。女らしい名前だが気にしないであげてくれ。ちなみに私の助手をしてくれている。」
なんか余計な部分もあったけど俺のことを短く説明してくれた。
「えっと…初めまして。私は池谷 泉といいます」
正義正しく自己紹介をしてくれた。
…あれ?依頼者ってこの子なのか?
そう思っているとアリアさんが
「今回の依頼者は泉だ」
…
「ちょっと待ってください!また騙したんですか!?」
「なに言っている。ちゃんとした依頼だぞ!!」
俺たちが言い争っていると、泉ちゃん?が涙目で見ていた。
今にも泣きそうだ。
「ほら!泣きそうじゃないか!」
「あんな騙されかたをされたら疑いますよ!ふつう!」
「玄関にいないで家に入ってください!!」
…硬直
あんな、おとなしそうな子が…
怒鳴った。
とにかく、俺とアリアさんは黙って泉ちゃん?について行った。
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3.そういうことか… 叶波side
俺とアリアさんは泉ちゃんにつれられて、リビングに来た。
リビングの真ん中にはテーブルが置いてある。
なんだか殺風景で寂しい…。
「座ってください」
突然後ろから声がして泉ちゃんが椅子を持ってた。
俺たちはリビングの真ん中にあるテーブルの椅子に腰をかけた。
「…本題はなんだ?」
アリアさんが泉ちゃんに聞いた。
「ぇ…あ…あの…」
…おとなしい…よりも弱い…って感じだな…
いや、こんなことを言っている場合じゃない。
「あー、えっと…泉ちゃん?大丈夫だよ?」
せっかく俺がしゃべりかけたのに…
「なにがだよ」
アリアさんに質問され、沈黙。
なぜ、いつもこうなるんだ…
沈黙…大っ嫌いだ…
「あの…叶波さん?」
泉ちゃんの声で俺は我に返った。
「あ!うん!なに?」
「面白いですwww」
笑われた。
うん…いいよ…
笑ってくれたなら…
「こんなに楽しいの久しぶりだなぁ…」
「え?」
どういうことだ?
「いや…私、お母さんも、お父さんも仕事で帰ってくるの遅いんですよ…」
「本題はなんだ」
アリアさんが話を遮った。
アリアさんでもこういう話は嫌いなんだろう。
「あ…本題は…」
「なんか…この頃…変なことがあって…」
変なこと?
「花壇が荒らされたり…ネズミが玄関にあったり…」
「悪質な…いたずらなのか?」
俺もそう思った。
「猫とかじゃないの?」
俺が聞いても…
「違います!絶対…だって…ほかにも…学校で…」
途切れ、途切れしゃべっているのは癖なのか?
「なんだ?」
「友達が…階段から落っこちたんです…」
「偶然だろ」
俺もそう思った。
「で…でもッ!こんなことが1週間ずっとあるなんておかしいじゃないですか!」
「…それはそうかも…」
俺がそう言ったら…
「偶然だ」
アリアさんが言い張っている…
「少しは調べてみましょうよ!?…このためにわざわざ俺の家に来たんですよね!!」
「あぁ…そうだが…」
少しの無言が続き…
「チッ…わかったよ…負けたわw」
「「今、舌打ちした…」」
泉ちゃんと同時にいった。
まぁ…今回は頑張ろう…。
…今回だけじゃないけどww
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4.「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」by叶波
今、泉の話を詳しく聞いてる。
叶波は泉の話をしっかり聞いてる。
…いや、あたりまえか。
泉の話だと…
最初に不思議なことがあったのは7日前。
花壇が荒らされたらしい。
そのあともいろいろあって…
…たとえば
出かけようと思ったら、ネズミが置いてあったり。
学校で友達が階段から突き落とされたり。(軽いねんざですんだらしい…)
机に虫(バラバラになったの)が置いてあったり。
上からリンゴが降ってきたり←
だいたいこんな感じだ…
なんでこんなことが起きるのか理由はわからないが…
まぁ…今はその理由をさがそう…
「なぁ…泉。このことが起きる前になんかなかったか?」
「え?特に何も…」
「そうか…ちょっと庭を見に行ってもいいか?」
「あ…はい…」
「ちょっと!何しに行くんですかアリアさん!?」
私は叶波の質問を無視し、庭に向かった。
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5.やっぱりな…
私は今、泉の家の庭にいる。
で、今、あるものを発見した。
「やっぱりな…」
私は、ニヤリと笑った。
「…泉に聞きに行くか…」
そして私は歩き始めた。
―――叶波side
…アリアさん…帰ってこない。
気まずい…。
気まずいんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
泉ちゃん無言だし。
俺、何も言えないし。
もうなんだよ!
…
俺、なんでこんな探偵の助手してるんだ…。
ドッキリ。
子供相手。
次はなんだ?
まぁ、
まぁ…こっちのほうが楽しいか…。
アリアさん…早く戻ってきてくれないかな?
はぁ…
気まずい…
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6.答え合わせの前に
私はバンッと大げさにドアを開けた。
泉は目を見開き、驚いている。
叶波は…www
私にキラキラとした目をしている。
たぶん、二人だけでは気まずかったんだろう。
…叶波がキラキラした目をしてると…
キモいな。
名前は女らしいのに、なぜこんなにキモいのかわからない。
いや、いつも通りだったらまぁ普通だが。
…
そうだ…本題。
「なぁ、泉」
突然話を切り出し、泉は我に返った。
「あっ!はい!なんですか!」
「…お前、庭に煮干しをおいてるだろ?」
「そうですが…それがどうかしましたか?」
「よし!外に行くぞ!」
泉はやっぱり目を見開いている。
叶波も衝突な話に驚いている。
…それから私たちは出かけることになった。
―――
「アリアさん…」
「なんだ?」
消えそうな声で泉が話しかけてきた。
「なんで出かけるんですか?」
「…今にわかる」
後ろのほうから音がする。
私は叶波のほうをみた。
聴力が発達している叶波は聞こえているらしい。
「アリアさん…後ろから…」
「あぁ、あと少しで答えだ」
「そんなこと言ってるんじゃないんです!あと追いかけられてるんですよ!」
叶波が泉に聞こえないように話している。
突然――。
「ッ!」
叶波がうずくまった。
どうやら、痛みでうずくまったらしい。
「…やっぱりな」
私は予想通りだった答えに口元に笑みがこぼれる。
「おい、泉。お前の出番だ」
「はぃ?」
泉はわかっていないのだろうか?
「ニャー」
猫の声が聞こえた。
その声に反応して泉は振り返った。
「ミルクちゃん!」
おそらく猫の名前だろう。
そして、何一つ、心配していなかった叶波が視界に入ってまた声をあげた。
「チャチャちゃん!」
…叶波がうずくまった原因はこいつらしい。
「サル?」
「チャチャちゃんです!」
「ややこしい名前だな」
…というか、なぜ住宅街にサルがいる。
いや、リスザルだからどっかのペットなのだろう。
「ニャー」
…
後ろを振り返ると猫が何十匹もいる。
「そらちゃん!三毛ちゃん!まめちゃん!アテナちゃん!アイちゃん!」
泉は次々と猫の名前を呪文のように唱えてる。
すべての名前を憶えているのだろうか…?
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7.答え合わせだ。
「はぁ…はぁ…」
泉が息切れをして名前を言うのをやめた。
全部、言い切ったのだろう。
「泉」
「はいぃぃ!」
泉は息を整えながら答えた。
「これが答えだ」
「はい?」
そう私が話そうと思ったら、一つの声にさえぎられた。
「いっててててて…」
そういいながら叶波は立ち上がって、私たちのほうにきた。
まだ、背中にリスザルがついている。
と、いうか、叶波の存在を忘れていた。←
「答えってなんですか!?」
「見ての通りだ」
この状況でわからないのだろうか?
「…じゃあ、最初から教えてやる」
「まず、花壇が荒らされた。それは犬だろう。」
「なぜそう、犬がしたのは、花を摘もうとしたのだろう。」
「庭の隅に、摘みかけの花と、犬の足跡があった。」
「ネズミはそこにいる猫たちだろう。」
「煮干し…それで泉になついて、猫にとってのお礼替わりなのだろう。」
ちなみに現代の猫はあまりネズミが捕れないので、そうとう頑張ったのだろう。
「階段から落ちたのは、叶波の背中についているリスザルだな。」
「さっきの叶波を見た通り、威力はすごい。」
「泉を助けようとしたんだろう。」
…これだけ話せばわかるだろう。
私もずっと話しているのは疲れる。
「ちょっとまってください…」
泉は震えた声で私に話しかけた。
「それって…全部私のため?」
「あぁ、そうだ」
「泉は動物にすぐ好かれるだろ?」
初めて会った時も犬に追っかけられて困っていたな…。
「自分で自覚はしていないだろうが、いろいろな動物に好かれてるんだな」
「あぁ…だからか」
泉は何かを思い出したように手を叩く。
「外にでるといつも見られているような感覚はこの子たちだったんだ!」
…毎日見られていたのか…(汗)
「まぁ…これからも仲良くしようね!」
泉が動物にそういうと、動物たちが一斉にこたえた。
泉はある意味すごいと思う。
私は泉が動物園にいったらどうなるかと想像した。
私はフッと笑い、泉を見た。
これで、今回の事件は終わりか…。
叶波は何もしなかったな…。
まぁ…楽しかったな
探偵アリアの憂鬱 memory2
終わった~…。
泉ちゃん…すごいと自分でも思いますww
まあ、次回もよろしくお願いします(*´ω`*)