人生は長いレールの上に在る。 人の悩みも苦しみも、昔から変わらない自然のありのままの姿が洗い流してくれるだろう……
「彼女は望んでいない、それを」。タイトルからして、固そうですね。深刻そうですね。実際、真面目な人が読むと、そう受け取られてしまうかもしれませんね。それはそれで構わないのですが、作者・花るんるんとしては、全編ギャグのつもりで書きました。「おいおい、何言っちゃってんの!?」とつっ込みながら読んでいただけると幸いです。
詩集と銘打っているものの実質自作詩の私的ノートであり、並列順序等も何ら意図なくほぼ作成順(16歳頃〜現在)である。また、詩一篇々々のタイトルは追って加えてゆくつもりである。
記憶喪失の僕は、貸本屋をしているススキさんの家に下宿することになった。日がな一日やることがなく暇を持て余す僕に、ススキさんは「猫を借りるから世話をしろ」と言ってきた。猫貸し屋の爺さんから、黒猫を一匹借りて世話することになった僕だが、猫はいっこうに懐いてくれない。どこにあるか分からない町で、記憶喪失の主人公「僕」が出会う不思議なもの達のお話。一話完結シリーズ【かりのやどりの】