地球温暖化

 「探そう、宝物」そんなことを言って始まったっけ?いつからか人生の夏休み。どこまでも歩いているだけで、飛行機曇が追い抜いていく。今頃皆んなは修学旅行で結婚して子供を作っている。僕の仕事はなんだっけ?
 八月は2020年から終わりのないものになってしまった。広がる砂漠に一人きり。譲れないものに支配されながら、ありがとうやごめんなさいも言い忘れて。夏は無職でも汗をかくから何かをやっている気分になって、僕は無価値さを抱きしめながら裸足で畦道を歩いている。

地球温暖化

地球温暖化

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-06-14

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