未来
こうして未来は優しく大地に晴れ渡って明るく照らされ、天上に世界の絶唱的な歌を創造していくのです。
私をそのままでいさせてください。私はただ青空に浮かぶ雲のようにしっとりとなめらかに流れていきたいのです。
今の時代を流れていく天の川に浮かぶ天上歌の青いやすらぎの蓮にならせてください。
お願いいたします。
その美しい御仏の思案に、私のさざ波の青い心霊の身体は純真性の平常心を持って、さあ、あるがままにただ受け止める。
その真実にあなたは、気づいているのかしら。
あなたに教える、御経を読む女の後姿に後光をおくる仏様の御心、この己の清新性にあなた気づいていますか。
ほらっ、生命は全身全霊でお経をあげていくその御姿に、御魂を捧げる幼女のさりげなくあどけない御姿、私にそんな美しいミサ。
美しく和らぎ安らぐあなたの純情。
御仏が私にそっと真理を委ねていく。私、私に願いを与えて、乙女の素直な告白に、はっとする心象で青い精霊の美しい御言葉を発して、私はやっと見つけた精霊の子の美しいあどけなさに驚く。少女の生まれたての心のなすがままの情景。
私にわかりません。乙女の恋心というものが。知っていますか。蓮が青空を浮遊していく恋心に、世界を微かに弱めていくその意志の天空描写の形状。仏の御心を爽やかに捧げる愛のメロディを。
あなたに私の青春を教えようとした私が、穢れを知らない青空だったのでしょうか。
私に青春が誕生するその時を教えて下さい。
私にはそう、そこに青春があったのです。
私を青春にしたのは天女の恋心だとしたら、人々に以心伝心するその一筋の心があの世に初めて青空を飛ぶのです。
「あなたのその後ろを飛んでいきたいです」と告白したら、あなたはそっと許してほどけていくそのはだけた心の意味に、この美しい想いがまさに世界の真実となりひそやかに啓示する。
ああ、その柔らかな宇宙の存在感にうっとり乙女を泣かせてはなりません。
あんなに大きくなっているよ。その大きさは何という頼もしい大きさなのでしょうか。わかりかけ始めた宇宙の青い不思議。
青春にさあ、未来へ行きましょうと肩を押すあなたの心の強さ。そしてあなたの青春を私は知ってしまいました。
それを許し許され宇宙は心を微かに弱めて生まれたいのね。私にはわかるその美しい御心で颯爽と天空に同化させた女が降誕して飛びはねる清純な神経を。
私に知らせる生まれた時の記憶を。わかっていました、母の苦しみというものを、私は許されていく。
乙女のいたずらは天使への神々しい憧れの中にただ純粋な心となっていく。心にさざめく海は青いのね。海は青いものなのだわ。青いってまさに青春なのね。
私は神にこんなこと言われました。あなたの誕生した頃の清純な乙女心を大事にしなさいと。
私の存在、それは青空となったこの御姿を地球上に教えて広げていく、わかりかけた、私の誕生した時の流麗なメロディーを。
わかりかけた。あなたが青空に昇った時のメロディーを。私にもその気持ちがわかりはじめました。その意味に教えられたの、今まで生きてきた意味を教えられたの。
私の心はふわりとほどけて人間らしい心になっていく。私はあなたのそんなさりげない優しさに感謝している。ねえ、大きくなろうね。こんなことで海のような大きな広い心を知るなんて。私の心って本当に不思議。
あの青空は、いつの青空でしたっけ。この悲しみは、いつの悲しみでしたっけ。
私にもあなたにもそれがきっとわかるはず。私にはわかるの、精霊の心臓が微かな鼓動を打つのを。
精霊がどこに青空があるかを教えてくれたのですね。あなたは教えてくれたの。優しく甘くうっとりするくらいのやわらしさで。
こんなにも青空が美しいなんて。私に青空がこんなにも青いことを教えたのは、一体誰なの。
そんなの簡単なのです。さりげなく私の心をそんなにも甘くとろけさせないで下さい。私の心は伺い知れない。私を知ることなんてできない。
そんなうるおしい乙女のあどけなさがそこにあったのかしら。私ってそんなにもやわらしかったのかしら。人間的な暖かい心に私は癒されていくのです
そんな乙女になりました。このような所でこんな事をするのです。その癒しに、そんな癒しにわかります。そう私には青空があるのです。
未来