埃臭い地下室、男が見つけた絵画。それは、数年前に絶命した大人気画家の筆だった。 画家の伯父である一人の老人との会話の中、男は絵画たちの恐ろしい真実に直面する──。
私がこれ迄に体験した様々な奇妙な出来事、不可解な体験、更には身の毛も弥立つ(?)恐怖体験等を書き連ねてみました。 また、「不思議体験の宝庫」である祖母を筆頭に、両親、更には周囲の人達から聞いた摩訶面白不思議な話も集めてみました。 言ってみれば、私個人の『耳袋』的奇譚の集大成、といった内容になっています。
私は、ある事を思い出した。 小さい子には、大人には見えないものが見える。それは、成長するにつれて見えなくなっていく。 そして見えないものの大体は消えていく。しかし、絶対にやってはいけないことがある。
古より鎮守神として村人や旅人たちを護る存在だった、精霊・少女風(しょうじょふう)。 しかし現代の少女風は社に閉じ込められ、その意識は怨念の塊でしかなかった。 少女風を助けられるのはこの世に一人しかいない。 そして強い風の吹くある日、烏の啼き声と共に、下駄の音が鳴り響く。