時系列は2000年夏、東北。 「雪と花の狭間に」の前日譚。 中二の夏。一哉は蘭を喪う悪夢にうなされる日々が続いていた。 二年生に進級して以降、蘭が同級生からのやっかみを買い吹奏楽部を追い出されたと耳にしたからだ。 一哉との逢瀬で一時の楽しさを得ても、癒えたはずの心の傷の痛みに再び苦悩する蘭。 起きてしまった過去は変えられない。 ならば、悲しい過去を楽しい思い出で塗り替えよう。 君を呪縛から解き放つためならば、俺は何だってする。
ある日、こんな夢を見ました。夢でも覚めても涙が止まらず、しばらくそこから動けませんでした。もう随分昔の話のような気がするんですが、せっかくなのでこの気持ちを文字に起こしてみようと思います。(ショート・ショート)
やがて、彼は様々な音を聞くようになる。 其れは、或る意味聞こえない音までも意味するという事に近い・・。 まあ、読んでください・・最後にムンクの「叫び」も登場し、Lastは自衛隊ヘリ墜落にも言及している。
昭和の犯罪は此れだけではなく、時間があれば、また何時か、世の中ではどんな事が起きていたのかを、今の世代の皆さんに・・。 真似したり、おかしな解釈をつけないで、悲劇は悲劇ですから・・ただ、人類の嵯峨というものは・・。
合衆国の秘密組織《エスメラルダ機関》の研究が、不死の超人をアメコミの世界から現実に引きずりだした。 那智剣吾――彼はアメリカにその肉体を不死身の超人兵士に、その運命を戦う者に変えられてしまった。 最初はテロ事件の解決者として、次は主要国に牙を剥く、『自我を持ったコンピューター』の破壊の使命を負う者として、彼は世界中を飛び回る。 不幸な少女マリアと出会い、彼女の庇護者とならんと決意した時、彼はエスメラルダ機関と訣別する。そして自我を持つコンピューターに作られた超人兵士若林がかけがえの無い友として、彼とともに立つ。 この物型は、生きる運命を誰かに弄ばれることに抗う剣吾の、愛と、血と、暴力と冒険の黙示録である。